編み物 × モニュメンタリー

micke
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映画『変な家』がやたら興行収入をあげているな、と見ていて、モニュメンタリー小説?小説なのかな、本?テキスト?の、『近畿地方のある場所について』という、少し前に流行ったらしいものを読んでいた。

『変な家』じたいはオモコロに載っていた大昔に読んでいた。去年か一昨年あたり突然再発見されたのか本になって、漫画にもなって、映画にもなって、そしてその映画は原作マル無視のホラーになっていて、原作者のほうも映画をマル無視しているらしい。

それとは別に、そうか、モニュメンタリーテキストって、大昔にテレビでやった『放送禁止』のテキスト版か、と、ようやく気づいた。だったら変なホラーにしないで『放送禁止』テイストに撮れば原作者も怒らなかったのにね。

少し前に友人に「モニュメンタリーってご存知ですか?」と聞かれて、「???」だったのである。モニュメンタリーが『放送禁止』や『Aマッソの奥様ッソ』のようなやつか、とようやく合点が行き、そして友人が言っていた『近畿地方のある場所について』を少し読んで・・・こちらは妖怪が出てくるタイプのファンタジーだった。なるほど。妖怪は出てくるが結局因習村と殺人と新興宗教も出てくるのだな。有名なモニュメンタリー・ホラー作品がすべて因習村と殺人と新興宗教は出てくるので、これは必須のものらしい。

因習村新興宗教ミステリといえばわたしは最初に麻耶雄嵩を思い浮かべるが、そういえば最近前代未聞のヒットを飛ばした『ゲゲゲの謎 鬼太郎誕生』がまさに因習村新興宗教殺人ミステリそしてもちろん鬼太郎なので妖怪もすべててんこ盛りだった。流行っているジャンルなのだろうか。

せっかくテキストを書ける場所を得たので、何か編み物モニュメンタリーを書いてみようか。しかしわたし、ホラーが苦手なんだよな、、ミステリは好きなのだけど。どうちがうの? というのは、謎解きがメインならいいのだけど、グロい殺人描写だったり怖い映像で驚かすのが主目的だとダメ。

編み物と因習村ミステリは意外に相性がいいと思う。というのは、例えば、シルクを求めに群馬や長野あたりに行って〜となると、その辺りはめっちゃくちゃ民俗学ホラーと相性のいい地域。先日インスタでシルクのお話をされていたかたが長野の養蚕は諏訪地方とおっしゃっていたが、諏訪地方の諏訪大社の氏子地域は本物の閉鎖的な宗教色の濃い村なわけで。

あと、麻。ヘンプ。ヘンプはすなわち大麻なわけですから、麻糸を求めて行ったらヘンプを違法栽培している因習村に出会うことも可能なわけです。「可能なわけです」ってなんだ。

獣毛はもうどんな悲惨な話にもなる。動物はリアルに悲しいこといくらでもありますしね。自己のメンタルのために具体的に書かないけれど。

おもしろいかもしれないな、編み物×モニュメンタリーミステリ。何かアイディアが出たら書いてみようか。

@micke
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