ゴースト&レディ

みづきさく
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ミュージカルを観た。

きっかけはにじさんじのンゴちゃんを始めとした"ミュージカル組"の消えるミュージカル歌枠。ンゴちゃんの歌が好きで消えるならなんとかリアルタイムで見たいと思ったこと。ディズニーとかわかるものもあるけど全く知らない曲もいっぱいあって本当にミュージカルちゃんと観てみたいなと思ったタイミングで同時視聴やります!という告知が。媒体もU-NEXTが含まれていて初心者に優しくてありがたかったな。(当日ンゴちゃんが参加できなかったのだけが悔やまれる…。)

ということでこれ。あらすじすら知らずに見たけど見終わった今は原作も読みたいなって気持ちになるくらい良かった。

ネタバレというほどのネタバレはないかもしれないけど以下はわたしの感想文なのでまだ見れるうちにぜひ見てみてほしい。

千秋楽は11/21まで見れるそう。


最初から急に電気が落ちる怪奇現象ぽさだったりグレイの青や灰色味がかった肌や服の色だったりで"人間ではない"表現がすごくてこの人がゴーストなんだとわかるという演出の真髄をみた。そもそもこの舞台を通して舞台ってこんなこともできるんだ!?みたいな演出が多くて、歌や芝居ももちろん良かったけどライティングや舞台装置を観るのがこんなにワクワクするとは思わずびっくりした。これは劇団四季だからなのかな?演出家さんごとに変わるとかなのかな?気になる。

好きなシーンはいっぱいあるけどフローの家に向かう途中の馬車のところ。馬車の揺れを自分たちの演技で出すとこも良いし、歌もキャッチーで楽しいしゴースト仲間の動きもハロウィン感あって良かった。何よりグレイが馬車から急に壁を貫通していなくなってフローの家にさらっと現れるのがすごくて。仕組みは想像つくけど動きが自然で違和感がないのがすごいしワクワクした。

所々ユーモアがあってシリアスなだけでなくてクスッとさせるところも本当によかった。わたしの好きな舞台ってたぶんみんなそれかも。今まで見て大好きになったTRUMPシリーズも絶望するストーリーに良い塩梅でギャグシーンあってクスッとする部分が必ずあるので。

人が亡くなるところの表現もすごくて体からたましいが抜ける演出も天国へのひかりの道にだんだん歩いて行くところも。役者さんの演技とライティングが本当にきれいで好きだったな。この表現が何回かあって最後の最期まで大事にされてるのが良かった。

あとは結婚式のときのサムシングフォーのところ。何か古いもの、何か新しいもの、4つのものをあげるのがみたいなシーンが最初と最後にあって、うわ、グレイ本当に大好きだ〜になってしまった。

伏線回収というか繰り返しの描写のタイミングがきれいなのもあってアッこのシーンは…ってなるからたぶん何回も見るのが楽しいミュージカルだと思う。小物ひとつひとつに最後まで意味があるみたいでいいなあと。

ちなみにグレイとフローが好きなのはもちろん、わたしが大好きなのはデオン様。まじでまじでかっこいい。顔がいい。そもそもFGO(ゲーム)の影響で歴史上いろいろあるかもだけどデオンが大好きなので、あらすじを知らずに観ていて出てきた瞬間に、エッほんとに…?あの…?みたいな感じになってしまった。デオン様の歌も高低があって"僕"が一人称なのも良く…。これは完全にわたしのツボの話です。この作品のデオン様は絶望の後にゴーストになっているので気高さと狂気が混ざっていてまた良かった。

長くなってしまったけど、名古屋公演があるらしくちょっと狙ってみようかな。たぶん表情とかを見るならこういった配信が良いだろうけど実際にライティングや演出を味わうなら現場な気がしていて。話の流れがわかったので今度は空気を味わいに行けたらいいなあと。

来年に挑戦したいことができてうれしいし、ぜひ他にもミュージカルや舞台を観てみたいのでもし何かオススメあったらこっそり教えてください。同じ演出家の方の"ノートルダムの鐘"も気になってます。


⋱今回話題に出したもの ⋰

@midukisaku
日常と雑談、たまに絵