卒業論文を書いていると、単語と一対一で対応する具体的な事物について、明瞭な言葉で語れることのほうが少ないような気がしてくる。というか、わたしの論文ではその必要があまりないのかも。対象が文学だからなのかな。
今日は、二つの異なる事象があって、それら二つを一つの比喩が同時に表している(つないでいる)状態を一言で表す言葉を探していた。
こういうのはインターネットでは探しにくい。私にはぼんやりとしか認識できない、完成された論理の法則があって、そのイデアから得られたものを、うまく言葉で形にすることが求められているように思う。
感覚的にはミッション、使命に近い。言語化という行為にはどこか敬虔なひたむきさと、感覚と理性を研ぎ澄ませてゆく行為の豊かさ、知のもたらす光がある。言葉が認識の世界を組み立てていく、その美しさは、毀れようのないもののように感じる。
楽しいけれど、苦しくもある。論理を見失わないように頑張ります。