PLO本を読んだ(一昨年ごろに)

migi
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一昨年に読んだ時のメモが出てきて、いい内容だなーとあらためて思ったので読書メモとして書いておく。PLOはProduct Led Organizationの略。

当時はプロダクト開発組織でもっとプロダクトマネジメントの機能を持つにはどうしたらいいんだっけ?という軸で本を読んでいた記憶がある。

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以下、一部引用。面白そうだと思ったら原本買ってね!

  • 「正しいもの」を作る、つまり顧客に確実に価値をもたらすものを作る難しさは、それが一度やれば終わりではない点にある。作るべきものを選んで、作る、というような単純なものではない。プロダクトに終わりはなく、進化し続けるものなのだ。これは同時に、プロダクトマネジャーも進化し続けなければならないことを意味している

  • また、徹底的にデータドリブンな考え方でもある。継続的にデータを計測し、そのインサイトから、ユーザーにより多くの価値に気づいてもらい、同様にプロダクト自体もより良いものにするのだ。

  • 鍵となるのは、顧客が本当に求めているものを、データやメトリクスを使って探し出し、見極めること

  • 顧客の意見はこれまで以上に重要だ。SaaSの世界では顧客は簡単にソフトウェアを乗り換えることができるからだ。ビジネスは、顧客のロイヤルティを継続できるかどうかにかかっている。このことを軽視すると、顧客は黙って離反してしまう

  • だからこそ、ユーザーが何をし、どのように感じ、何を求めているのかを計測することは、プロダクトチームにとって非常に重要だ。このようなインサイトがなければ、何も見えていないも同然だ。 顧客が何をしているかは、アプリ内でのユーザーの行動に現れる。どの機能が定着しているだろうか? どの機能を無視しているだろうか? どのようにタスクをこなし、アプリ内をどのように移動しているだろうか? 顧客がどのように感じるかは、アプリ内での体験におけるユーザーの感情に現れる。どこに喜びや不満を感じているだろうか? 何が便利で価値があり、何にイライラしているだろうか?

  • 今の時代のプロダクトチームの北極星となるKPIは、売上高よりもプロダクトの機能の定着状況と機能の利用状況である

  • データは人間の判断を排除する道具ではなく、意思決定をガイドする指針であることを忘れてはならない

  • 定量データと定性データが、どれだけ互いに影響しあっているかは、あまり語られていない。これらのデータの真の力が発揮されるのは、両方のデータを同時に活用したときだ。例えば、定量分析を利用して、定性情報を収集したい人を特定することができる

    • 定性的なインサイトは、一般的に規模を大きくしづらい。ユーザーと電話で話したり、チャットをしたり、リプレイセッション(詳細は後述する)を見たりできる時間は、1日のうちで限られる。したがって、活動の方向性を決めるためには、定量的なインサイトが必要

    • 最初のステップとして定量データを用いると、外れ値(他の人がやっていないことをやっている人)を特定するのにも役立つので、非常に価値のあることだと感じるだろう。実際、私は積極的に外れ値を探すようにしている。つまり、プロダクトを使っている人の中でも特に突出した使い方をしている人を探すのだ。このような人たちは直接声をかけて学ぶのに適している

    • 外れ値を定量、定性の両面で分析することで、他の方法では得られないような素晴らしいインサイトを得ることができる

  • プロダクトチームに求められるのは、聞き手を引き込み、現実味のある未来のビジョンを描きながら、何にどのくらい賭けるのかについて、データに基づいた説得力のある議論を展開することだ。しかし、データがない場合、意思決定はHiPPO(Highest Paid Person’s Opinion, 最も高い報酬を得ている人の意見)に偏ってしまう

  • NPSの限界とはなんだろうか? まず、NPSではユーザーに何かを「するだろうか」と尋ねているのであって、「過去6カ月間にXYZ製品を勧めたことがありますか」と尋ねているわけではない。プロダクトを支持するかどうかの意図は、支持したかどうかの事実とは異なる。また、支持はロイヤルティとも異なる。誰かが積極的にプロダクトを支持する意思があるからといって、必ずしもその人がプロダクトにお金を払ってくれるとは限らないし、すでに顧客である場合でもお金を払い続けてくれるとは限らない。例えば、価格が購入や契約更新の判断材料になることもあるし、予算が厳しい中ではプロダクトやブランドへの愛が貫かれるとも限らない

    • これらの既知の問題に加えて、NPSにはもう1つの根本的な(しかし多くの場合、解決可能な)課題がある。それは、ユーザーがなぜプロダクトに対してそのように感じるのかをどう理解するのかという点

  • ユーザーに意見を求めたとき、その後の行動で最も重要なのは、耳を傾けたことを示すことだ。最悪なのは、フィードバックを求めておきながら、それを無視することだ。

@migi3
しまね生まれ しまね育ち とうきょう在住 駄文書く&プロダクトづくり