雑に書く。あとから推敲や補足するかも。
例えばロジカルシンキングしか知らないとロジカルシンキングですべて解決しようとしてしまう。『ハンマーを持つ人にはすべて釘に見える』である
しかし、ある場面においては、本当はクリティカルシンキングが役立つかもしれない。複雑な問題ならシステム思考が役に立つかもしれない。これらの解決手段を知っているかどうかが肝だ。知らないと引き出すことはできない
どれだけのフレームワークを知っていて、それをアレンジできるか
はじめからこの考え方(無知の知?)に至れたわけではなかった
振り返ると、新卒で新規事業のアイデアを出しつつ、webマーケティングに飛び込んで、広義のデータ分析・データサイエンスを学び、雰囲気でやっていたプロジェクトマネジメントを必要に駆られて本気で勉強したら手牌が増えた気分になった(なお、麻雀をしたことはないです)
クラウドエンジニアリングや MLOps領域にも少しばかり手を出したことでより解決策の解像度が上がった。自分がそれができなかったとしても、"どうやらクラウドを使うとこんな事ができるらしい"、"エンジニアはこういう順序や影響範囲を考えながらものを見るのか"と学んだ
分析プロジェクトのプロジェクトマネジメントとしか知らなかったが、ウォーターフォールの開発プロジェクトマネジメントを実務で経験したことでプロジェクトマネジメントそのものの解像度が更に上がった。スクラムに触れて開発プロジェクトを進める手札が増えた
転職して組織そのものがアジャイルな環境に身をおいて、アジャイルの原則(透明性、検査、適応)を肌身で感じられた(まだまだ体得までには程遠い)。レトロスペクティブをうまく使えば機能するチームづくりが加速できると気づいた。
とにかくいろんな解決策を持つことで、様々な状況に対応できるようになった。その場その場で「今自分の手持ちの解決策は本当にベストか?周りの人が別の観点や知見を持っていないか?」と考えるようになった。
また、幅広い観点をもつ一方である分野に関して深く理解していることの重要性もわかるようになってきた。1つ深く理解できていれば、他の分野の深淵さにも気づくことができる。それが自ずと他社の専門性に対するリスペクトにつながる。敬愛する先輩からも「PMになる前に1つ深く強みがあるといいよ」と言われたのを思い出す。
職業人としては比較的早い段階で「俺が考えた最強の解決策」に興味はなくなり「解くべきよい課題を発見しさえすればチームがグレートな解決策を一緒に見つけてくれる」というマインドになっていたように思う。そこに加えて幸運にもデータに関して深く理解する機会を得られた。このあたりから加速度的に仕事が面白くなった記憶がある。毎日思いつかなかった視点や視野がもたらされるからだ。
解決策を自分の中に閉じる必要はない。チームで解決策の手札を増やせればよい。
ということで最近は誘われるがままに品質についての勉強会に参加している。新しい視点を自分の中にインストールするのは楽しい。周りのプロから速習しながらだとなおさら楽しい。
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※逆にこの辺りは弱みでもあって、自分から批判されることも踏まえて強い意見を場に出せなかったりする。違和感を感じて「そもそも〜」という課題定期は得意だが、「絶対にこの課題解決策がうまくいくからこれをやらせてくれ!!」みたいなのが弱かったりするの意