帰郷しないお正月

mihohoi
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12月30日(土)

年末を感じない通常の土曜日。なぜだろうなぁと思ったら、今年は実家に帰省しないからだと気づいた。

毎年、29日ごろに家族そろって名古屋に帰省し、母と祖母と私で29日はお餅をついて、30日と31日はおせちを仕込み、大晦日の夜には年越しそばを食べる生活をずっとしている。それが今年は息子の受験があるため、名古屋に行かずに静かに年末を過ごしている。

私はそこまで料理も上手ではないので、母と祖母がメインでおせちを作っているのだけど、栗きんとんや洗い物、下ごしらえは子供の頃から手伝っているので、そろそろメンバーの一員としてカウントされてもいい頃ではないだろうかと一人で思っている。

そんな弟子入り中の私が帰省しないので、年老いた祖母と母とでは大量のおせちを作るのは大変だろうなと心配している。

電話ではケラケラと笑いながら「大丈夫よ」と言ってはくれているが、永遠と続くのかと思うくらいの野菜切り、ひたすら芋を漉す作業はつらいだろうなと思っている。来年は早めに帰省して弟子の役目を果たしたいなと心に誓った年末でもあった。

息子は今日まで塾で、年明け2日から再度冬期講習が始まる。その間も勉強は続く。親の役割として精神的な安定と管理、適度な休憩などなどあるけれど、結局勉強自体に口を出したり手を出したりはそこまでできないので、見守るしかない。

おいしいものを買って塾の帰りを待っていたり、部屋を暖めたり、楽しい動画を一緒に見てゲラゲラ笑ったりするくらいだ。

そんな一生懸命息子が塾に行っている間に、今年最後のネイルにも行ってきた。最近は食べ物シリーズで攻めているので、今回も「卵」をテーマにネイルをしてもらった。

毎回首をひねるようなお題を出してしまって少しだけ申し訳ないと思いつつも、あの色がいいとかこんな感じでと相談して楽しくやってもらっている。

帰りがけに明日の朝食を買いに新宿伊勢丹に寄ったところ、非常に混んでいて年末感をここで感じた。伊勢丹のしめ縄は高かった。買わなかった。

人が多い地下一階を、パンの袋を握りしめて帰路についた。