2月・3月はチケット運に恵まれて、様々なイベントに足を運ぶことが出来ています。3月3日は、初めて"声優朗読劇フォアレーゼン"を観に行きました。
はじめまして、フォアレーゼン
人気声優が出演する、他にはないオリジナルの朗読劇!2018年より日本全国各地での公演開催!あなたの街にも、あの人気声優が訪れる。題材は、クラシック音楽、文学作品、地域の歴史、など オリジナル脚本によるスペシャル朗読劇!!
-公式X (@vorlesen0217) より引用
前々から存在は知っていたのですが、地方公演が多い印象でなかなか手を出せず。横須賀であれば日帰りが出来る!とチケットの抽選に申し込み、ご縁がありました。
公演時間はおおよそ1時間45分。朗読劇+小休憩+アフタートークという流れでした。アフタートークがたっぷりで驚いた。会場には直筆サイン入りの缶バッジが当たるガチャガチャがあることを当日に知って、記念に5回チャレンジしました。
勿論、直筆サイン入り缶バッジは当たりませんでしたよ。それにしても絶妙なイラストですね。
会場は横須賀芸術劇場。本格オペラハウス仕様とのことで、格式高い雰囲気。オペラは生で観たことないけれど、素晴らしい歌声が響きそう。座席は結構前方でキャストの皆さまもよく見えるポジションでした。ありがたい。
朗読劇 ドン・ジョヴァンニ
そもそも、"ドン・ジョヴァンニ"って?というところからのスタートでした。一緒に観た友人も事前に調べたらしい。いわく、"とんでもない男の話"だそうで。
モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を題材にしたオリジナルストーリー
フォアレーゼンの公式ホームページの紹介文にはこう記載されていました。ぴったりの会場すぎませんか。
色々な解説を読むと、本当にとんでもない男の話でした。どんなプレイボーイだよ。
朗読劇はキャストの声優さんが1人何役も演じていて、なんなら男性が女性を複数人演じるという。声優さんって凄い。引き出しの多さと深さは経験と重ねた努力の賜物なのだと思います。井上さんのお声、深く沁み渡りました。鈴木さんと汐谷さんのアドリブ、爆笑しました。制止する井上さんに構わず継続していて、増田さんは水飲み出して。演劇は生物ですね。おもしろい。
物語は、私の感想としては悲喜劇だなと。ディマンシュは様々な言葉に翻弄され、コミカルな掛け合いもありつつ、最後は物語の始めと同一人物とは思えない考え方の持ち主になり、ジョヴァンニは自由自在に言葉を武器にも凶器にもしながら、最後は己の存在意義を確かめに消えるという(台本を購入していないので、解釈が違うかもしれません)。"言葉の奴隷"恐ろしいですが、不思議と腑に落ちる言葉でした。
恥ずかしながら、チェンバロという楽器を知らなかったのですが、ピアノよりも歴史のある楽器なのだそうで。見た目はピアノに似ています。響く音色は哀愁漂う、という表現であっているのか、ピアノとはまた違う、耳に残るものでした。表現力が乏しい自分が憎い。
朗読劇とチェンバロの生演奏という、目と耳が嬉しい贅沢な時間を過ごせました。
アフタートーク
たっぷりのアフタートークでキャストの皆さまのお話を聞けてとても嬉しかったです。横須賀への印象や、脚本に関すること、特にチェンバロ奏者の中野さんのギャップに笑いました。めちゃくちゃ関西人の、あのノリが好きです。トーク上手すぎません?ファンになりました。
井上さんはたくさん手を振ってくれ、"若い人(声優さん)って凄いなあ"と仰られているその姿勢が凄いなあと感じたり。最後の"またな〜(ニャンコボイス)"にはヒェッと思わず声を上げました。来てよかった…。
鈴木さんのお話も面白く、1番笑ったのはジュマンジでした。私もその映画好きです。鈴木さんの演じられている女性は気が強そうでした。
汐谷さんが演じられている女性は可愛らしいく、ご本人のコメントも可愛い要素がチラ見出来ました。可愛い。
増田さんはまず髪型に驚き、そして横須賀バーガーのお店で"芸能人ですか?"と言われて嬉しそうだったのが微笑ましかったです。長台詞とそれに合わせた立ち居振る舞いが素敵でした。
フォアレーゼン、とっても楽しかったのでまたぜひ足を運びたいです。時間とお金が許すなら、少し遠くへいくきっかけにしようと思います。