私は好きになるものは少ないけれど、好きになったものはすごく大事にする。
最果タヒも好きなものの一つ。
ある時まで、その言葉は私のためだと思えた。
書籍はすべて買って、イベントにも足を運んだ。
サインもできたら欲しくなって、欲しがった。
だけど本を読んでで、ある時から、作家と自分との間に乖離が生まれることがたまにある。
私の成長と、作家のステージが変わる時。
大好きだった作家の言葉が私から遠ざかっていく瞬間。
その時は、一度距離をおく。
そしてまた久しぶりに、本屋で見かけ、手に取ってみた。
私の理解できる言葉で、言葉を紡いでくれていた。
また、好きだったことを思い出した。
出会うべき時に、出会うべき言葉や人と、出会えるもの。
好きなものをずっと好きでいるために、無理をしない。
距離を置いてるだけで、ずっと好き。
会ってないだけで、話してないだけで、行ってないだけで、ずっと大切、みたいな場所や人やものってあるんじゃないかな。
恋できみが死なない理由も、好きだった。