やりがい

mikanbox
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日々仕事(一応ぼくは社会人です)をしていると、いつも"やりがい"という言葉と対面します。それはもう毎回、己の全力をもって挑む全面衝突戦争です。勝率は2割くらいです。ほぼ毎度負けます。そうして仕事のやる気を失う負のループです。もう少し勝算のある戦を仕掛けたいものですね。

仕事柄、表立って「これを作りました!」と言えないことが多いのがぼくの敗因です。じゃあ言えばいいじゃん、で解決できないのは全て大人の事情です。会社都合とも言えます。理由がわかっているのに対処ができない事柄ほど厄介なものはありません。

こう見えて(皆さんにどう見えているかは知りませんが)ぼくは結構な承認欲求モンスターです。鍵垢に引きこもっているのに。なんという矛盾でしょう。人は何かしら矛盾を抱えて生きているとはよく言いますが、これほどまでに面倒くさい矛盾に苛まれている生き物も多くはないと思います。嘘です。絶対他にも沢山います。だってみんな、生きづらい世の中を生きづらいなりに生きているってぼくは知っているので。

更にぼくはこう見えて、小説を書くことを嗜んでいます。主に二次創作ではありますが、一次創作も進めていた時期がありました。今はちょっとプロットを練ったり長文を書く時間と気力がないのでお休みしていますが、またいつかはやりたいなあ……とは思っています。思うだけです。でも二次創作は全然現役です。正直な話、もう物書きは引退したつもりだったんですが、気づいたら何かしら書いて出力していました。自分が一番びっくりしました。推しからの供給があるとオタクは狂ってしまうものです。狂うと何かしら吐き出して発散しないと死んでしまいます。オタクは弱い生き物ですから、一人で抱え込めないのです。その吐き出す方法が、ぼくは小説だった。ただそれだけの話です。

そして大抵の場合、創作が関連した承認欲求の満たし方は"作品の公開"です。誰かに作品を見てもらい、そうして何かしらのリアクションを頂くと承認欲求は満たされるし、次の作品への活力へと繋がる……なんと素晴らしい循環でしょう。とはいえ誰かしらが自分の作品を読んでくれる環境って本当に貴重なのですが、ありがたいことにぼくにはその環境があります。そう、自分です。自分で書いて、自分で読んで、自分で感想を書いています。なんとびっくり、これは初出情報。驚きですね。この人、そんなことしてたんですか?とんでもないセルフ循環です。

ぶっちゃけた話、これは全くおすすめはできません。けれど、合う人には合うかもしれません。自分の文章が大好きで、自分が生み出すシチュエーションが最高だと信じ切っている盲目信者には最適の循環方法です。何故なら、自分が生み出した作品に自分が最高だと思っている文章で痒いところに手が届く感想が届くんです。そして、感想を書く練習にもなります。驚きです。時間差で記憶を消して読んだら、多分気が狂います。あまりに的を射た意見と感想と考察すぎて。まさかお前は俺か?と思うでしょう。そうです、正解です。お前は俺なんです。どうでもいいですけど『痒いところに手が届く感想が届く』って頭痛が痛いですか?そんなに痛くなさそうですが、字面はちょっと痛めかもしれません。日本語って難しいですね。

こんなことを申しておりますが、実際はフォロワーさんたちがいつも何かしらのリアクションをくれます。読んだよとか、最高だ……(静かな拍手)とか、無言ふぁぼ(ぼくはこの先で世界が滅びたとしてもいいねをふぁぼと呼ぶ人類です)とか。いつも本当にありがとうございます。ジャンルが重なっていないのでそういえば最近ぼくの文章を読んでいないな……というフォロワーさんたちも、いつも生きていてくれてありがとうございます。フォロワー欄に居てくれるだけで嬉しいです。またいつか、表に出せるようなものを書いたら読んでやってください。全然知らないジャンルでもいいから読ませろ、と言ってくださるような物好きの方がいらっしゃったらDMでもください。地面に額を擦りつけて土下座をしたあとで過去文章の画像をどばっと投げつけます。

仕事の話に戻りますが。実はぼく、ゲームクリエイターをしています。知ってましたか?プログラムを書いて生きていたりします。最近あんまり書いてません。保守業務とかディレクション紛いのことをよくしています。新規実装とか追加実装案件もちゃんと対応してます。

ぼくの仕事での夢は、ゲームのスタッフロールに名前を載せることでした。それは今の部署というか今の会社にいると叶うことはほぼ無く、夢を叶えるためならば転職をするか部署異動を願い出るのが一番です。夢というものは一種のモチベーションです。これがあれば恐らくは、毎回の仕事での"やりがい戦争"に勝つこともできるでしょう。でも、そんな気力もスキルもありません。かわいそうですね。

じゃあ何ができるかと言えば、自給自足です。自分で作って自分で発信して、自分で褒めます。何が良かったかなとか、何を頑張れたかなとか。自画自賛ってどんな分野でも結構重要だなと最近思うことが増えました。これがあれば、きっと勝率を4割くらいには上げられます。でもまだ大半で負けてますね。

それでもダメなときの最終手段は、エゴサです。SNSって素敵ですね~。探せばわりと出てきます。コンテンツに触れた感想やちょっとした呟きが。最近は結構、過去の自分の頑張りが形になってお褒めの言葉を頂くことがちらほらと増えてきました。ありがたいことです。こういうとき、表に出せる仕事で良かったなと思います。ぼくの名前は表に出せませんが。

結論何が言いたいのかって、素敵だと思ったことは積極的に発信しようねって話です。わりと、見てます。中の人たち。そして助けられてます、その感謝の言葉に。血眼になってエゴサをしている中の人を助けると思って、普段から何かしら良かったなと思ったことは是非呟いてみてください。ゲームや漫画、オタクコンテンツだけじゃないです。日用品、生活用品、家電、サービス、その他諸々……とにかく、何かしら"使ったもの"が良ければ「めっちゃ便利でよかった」だけでも良いので呟いてみましょう。何事も、世に存在するものは作った人が居ます。その一言で救われる人間がきっと居ます。生きていてくれて、サービスを使ってくれてありがとう。また今度もよろしくお願いします。

何気ない"嬉しい気持ち"を呟いてくれたあなたの言葉で、ぼくの明日の全面戦争の勝率は1割上がるかもしれません。5割になればもう、こっちの勝ちですね。

ガチャと同じです。50:50は、勝つまで戦えば勝ちですから。

@mikanbox
中身がありそうで無い文字の羅列をよく書いています。