エントロピーは本来、古典熱力学だったり、統計力学において導入される系の乱雑さを表現した量だが、乱雑さという抽象度のため応用範囲が非常に広いように思われる
熱力学・統計力学
主に物質や熱などの移動する物理量の乱雑さ
1箇所に局在化している場合、エントロピーが低く、空間に散らばって均一化したらエントロピーが高い
情報理論
ある事象が起こる確率が低い場合は情報量が多く、エントロピーが高い
確率が高い場合は情報量は少なく、エントロピーも低い
プログラミング
プログラムは書けば書くほど情報が増えるので散らかっていく
関連性の高い情報をまとめてカプセル化したり、同じ情報をまとめたりしてリファクタリングしていかないとエントロピーがどんどん上がって、開発がやりにくくなる
私生活
部屋の掃除が終わったその瞬間は最もエントロピーが低い状態だが、本を取り出して机においたり、ゴミを捨てているうちにエントロピーが増大する
日頃の掃除に加えて、定期的な模様替え(リファクタリング)を必要とする
ときには大きな捨て(断捨離)も必要だろう