カラマーゾフの兄弟を読むday10<2024/1/15_P80~83>

mikemike
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<P83>ここまでで父ヒョードルから始まり、2人の妻、長兄ドミートリィ、次兄イヴァン、末弟アリョーシャ、長老ゾシマの人物紹介が終わり、家族の会合を物語の始まりとするようだ。

ここまでの印象としては、ヒョードルは非常に滑稽な人物ではあるけれど、狡猾でもありかつ実利も取れる決して頭の悪い人間ではない(ただし性根は腐っていそう)。ドミートリィは腹違いの兄で、弟2人より生活環境が悪かったこともあり学がなく一番の苦労人だが、実直な人物で少し気の毒そうな人。イヴァンは頭は良いが無神論者で若干傲慢なところがある。父の悪いところを洗練して受け継いでいるような印象を受ける。アリョーシャは人畜無害で誰からも好かれている。おめでたいやつにも見えるが、実はそんなことなく非常に思慮深い。長老ゾシマはよくわからない。というのもゾシマの説明の回は、本人ではなく長老制度と4人の内輪揉めの話だったからだ。

@mikemike
読書が好きです。2024年はこれまで読みたかったものの手を伸ばせずにいた古典を中心に読んでいきたいと思っています。