数学キャラに点Pとか言わせると作品のクオリティが下がる

miketako3
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点Pがどうのとか、方程式がどうのとか、数学系キャラクターがそういうことを言うたびになんだか現実に戻される。結局せいぜい高校数学までの知識しかないのだな、なんだかズレているなという気持ちになる。

まあ高校1年生のテストで学年1位くらいまでであればそれくらいでもリアリティがあるのだが、そういうキャラクターは大抵「数学の天才」のような描かれ方をする。せめて大学教授に取材をするとかして欲しい。

とはいえ商業的な作品では顧客層が広いことが必要なわけで、つまりは世の中の大半の数学のイメージは点Pなのだろう。これはターゲット層に合致しているので商業的にはそれで良いということになる。それを否定するつもりはない。そして商業以外では取材など簡単にはできないだろう。詰んでいる。

ここで気になるのは作者の気持ちで、商業的に成功したいのか、素晴らしい作品を作りたいのかどちらなのだろうか。前者なら素晴らしいが、後者なのだとしたら数学への解像度が低いことにより作品のリアリティが著しく下がっていることをお伝えしたい。別に細かい内容が数学的に正しい必要は無い。そのようなレベルではなく、高校数学の教科書すら読み込んでなさそうなキャラ付けでは現状あまりにも現実感が無いということをただお伝えしたい。

こんなことを言う面倒くさいやつは前述の通り少ないはずだが、私に取っては楽しく読んでいた作品のリアリティが急激に下がるため、個人的には非常に大きな問題だ。

消費者にできることは私個人が面白いと感じた作品を買って応援する他ない。良いと感じたものには惜しまず金を払えるように、まずは金を稼いでいこう。