サーティーワンのスプーン、優勝

mikipond
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申し訳ないがまた乳の話が含まれる。育児は大半がプリミティブな行為なので、乳の話くらいは許していただきたい。

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マメ氏の手の動きがどんどん高度になっている。

最近では「つかむ」行為の精度が加速度的に上がってきて、とうとう私の乳首まで全力でわしづかみしてくるようになってきた。

前々から、乳を飲みながら揉んでくることは多かった。しかしこの頃は、ひとしきり飲んでもういらないという気分になったときに、唇を離すや否や乳首を片手でつかみ、全力でねじりながらいかにも「いらん!」という風に押しやってくるのである。これがなかなか痛い。時には実際「イテェ!」と声をあげる。もうちょっと飲むんじゃないのか、と乳を再度近づけたりするとさらに激しくつかんで横に薙ぎ払ったりするからほとんど格闘だ。

赤ん坊も半年になればそこそこ筋力がある。マメ氏は普通よりでかい乳児だから尚更なのだ。爪が少しでも伸びていると乳首に突き刺さりそうで、最近は爪切りにも余念がない。

かつて母に、「未樹は歯が生え始めた頃、私の乳首をわざと噛んで、私が痛い痛いと騒ぐと乳首をくわえたままクックックッと笑っていた。あれは絶対私が痛がるのを面白がってた」と言われたことがある。私はマメ氏に乳首を噛まれたことは一度もないが、爪を立ててつかまれるというのもなかなかの苦行だ。もちろん避けたり手を掴んだりすればいいのだが、授乳中はわりといつもスマホをたらたら見ていたり、このしずかなインターネットの日記を更新していたりするので初動が遅れがちなのだ。守ろう、乳首を……。

さて、今日はマメ氏をいつもの子ども病院へ連れていった。湿疹が背中に出てきたからだ。

湿疹が出てきて……と言いながら、つっけんどんなギロリ医師にマメ氏の服をまくって見せた瞬間「これはいつもの薬でいいです。まだある? ない? じゃあ処方箋出します」と言われ、30秒で診察が終了した。

せっかくなのでそのまま散歩をすることにして、近所のショッピングセンター(中)を目指した。ちなみにいつも近所と書いているが、徒歩25分くらいかかる場所にあるので正確には近所とは言わないかもしれない。

途中、スタバでソーセージマフィンを食べ、温かいほうじ茶を持って散歩を続けた。日差しが強く、ブロックテックコートとセーターの下にあっというまに汗をかく。

ショッピングセンター(中)で本屋を冷やかした帰り、とうとうマメ氏が熟睡。公園にベビーカーを寄せて、ベンチでしばらく買った本を読んだ。マメ氏の目覚めに合わせて帰宅。

最近、マメ氏がベビーカーでも熟睡するようになってありがたい。もっと小さかった頃は、ちょっとした刺激で起きることも多かったし、体制が崩れるとしんどそうだった。着々と大きくなってきていることを感じる。

今日の離乳食は、粥、魚(フリーズドライ)、さつまいも&かぼちゃ(キューピー)。

サーティーワンアイスのスプーンが離乳食にぴったり、という情報を得てためしに使ってみたらたしかにすごく使いやすくて驚いた。小さくて薄くて平らで、ポタージュ状の食べ物を少しだけすくい、赤ん坊の小さな口の中に置いてくるのにぴったりなのだ。

そのことをインスタに書いたところ、ベビーシッターのCさんからも「私も使っていた」とメッセージが。子育てのプロのCさんまで使っていたとなればもう使わない手はない。予備が欲しいからまたサーティーワンのアイスを食べよう。

@mikipond
まめとき日記(豆と未樹の日々の記録)/宗岡(小池)未樹です。23年8月に生まれた子ども・マメ氏との日々のことをひっそり書いていきます。