都営地下鉄はホームドアの設置率がもうすぐ100%になる。そして、車両改修費が数十億円と見積もられていたのが、QRコードステッカー代の270万円へ減らすことができたらしい。
列車ごとに編成車両数やドア数などの情報をコードに入れ、ホーム側のカメラで読み取れば、必要なホームドアを開けることができる。車両の改修費だけでみれば、コストは約20億円から、QRコードステッカー代の約270万円へと減った。ステッカーは車いすのマークなどと同様、剝がれにくい材質になっている。
QRコードは日本の会社のデンソーが開発した。仕様をオープンにし、特許を誰でも自由に使えるようにしたことで世界中で普及した。用途も多種多様だ。
特許とは、発明を公開することで社会を発展させていくもので、公開の見返りに20年間、その発明を独占できます。一方、商標は特許と異なり、更新すれば半永久的に独占使用できます。
そこでデンソーは考えました。「QRコードの特許は20年経つと切れるが、『QRコード』という商標はいつまでも使えるな」と。
当時のこの決断があったから、今の世界中での普及があると思うと感慨深い。QRコードを見ない日ないもんな。QRコードに感動している。