『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』(以下、『SPEC』)というドラマが好きなので、その話を書きます。
いつもより少し長めかも?
『SPEC』 のネタバレ(多分少しだけ)が含まれます。
一応、ネタバレ回避スペース
『SPEC』 というドラマが好きだ。
というか自分は、これに限らず、現実ベースの世界の上に、少し不思議な要素が乗っかった世界観が好きだ。そして、中二臭い設定と演出で味付けされた世界で展開される人間ドラマが好きだ。
だから勿論『SPEC』 が好きだ。
ここで一旦、話を逸らす。自分は一貫性のない話があまり好きではない。「あまり面白くなかったな」と思う作品に対して、「一貫性がない」と言いがちなきらいがあると思う。逆に、一貫性のある話は好きだ。
話を戻そう。これは私見だが、『SPEC』 という作品には一貫性がない。しかも、話の根幹であるSPEC に関する部分に一貫性がない。
一例として、作中において主人公は、SPEC を「強い願いの表れ」と解釈している。しかし、主人公に大きな影響を与える別の人物は、「望まない才能」としてSPEC を手に入れている。
この辺りは明らかに描写がブレており、SPEC が何を表しているのかについて、素朴には、一貫性があまり無いと言えるだろう。
ただ、自分は、この辺りの描写を「SPEC ホルダー達も、たまたま非現実の側に入ってしまった人間」ということを表すものとして理解している。
ひとりひとり解釈が違い、ひとりひとり別の考えを持っているという一貫性のなさ自体が、人間らしさを表しているのだと考えている。
話が飛んでしまうが、この解釈は明らかに後付けであり、「一貫性がある話が好きだ」という私の好きには一貫性がない。
「面白い」という感情が先行して存在して、それらしい感想や、一貫性のない解釈は、明らかに後から付け足されている。恐らく、全く同じ描写が、あまり好きではない作品にあったら「一貫性がない」と切り捨てているだろう。
もう少し大仰なことを書こうかと思ったが、やめておく。『SPEC』 も話がデカくなりすぎる前までの方が評判がいい。
(自分は、デカくなったあとも好きだが)
少し長くなりすぎてしまったが、『SPEC』 はオススメだ。もしまだ見たことが無かったら、ドラマ版だけでもぜひ見てほしい。