つれづれなるままに

milk_in_a_ear
·
公開:2025/9/7

 とりあえず、書いてみる。機能とかはよく分かっていないので、試行錯誤。話の内容も、曲がっていくのでこのタイトル。


しばらく前から、精神科に通院し始め、睡眠薬を処方されている。そのうちの一つが、デエビゴという薬だ。

この薬、お薬を処方されたとき一緒にもらった紙によれば、副作用に悪夢があるらしい。

しかし私は、そもそも夢の内容をほとんど覚えていないタイプの人間であるため、この副作用を全く感じずに使えている。嬉しい限りだ。


 前段で、「夢の内容をほとんど覚えていないタイプ」と書いたが、正確に書くと、これは自分のことを全く言い表していない。

正しく書けば、私は「見た夢」と「現実の記憶」がほとんど区別できないタイプなのだ。

私は、昨晩のご飯の光景を思い出せないのと同じように、昨日見た夢のことを思い出せないし、

紅茶の香りで思い出が蘇るのと同じように、昨日の夢を思い出すのだ。

どのくらい言葉で伝えられる感覚なのかは分からないが、「『この前もここ歩いたなぁ』、あれ?そんなはずないな……この記憶、夢か」といった様子である。

(実際には、おかしな点に気づけず、最後まで夢だと気づいていないケースがかなりある、と思う。)

この特性、明らかな問題が一つある。自覚はないが、現実に存在しない思い出によって、内心の他人の評価を変えているケースがかなりある(と思う)ことだ。

幸い、今自分に関わってくれている人間はよい方々が多く、この特性によって困ってはいない。

しかし、デエビゴを飲みはじめた今、その副作用によって、存在しない悪い思い出が量産されることをとても恐れている。

ただでさえ極小の人間関係が、これ以上シュリンクしないことを願うばかりである。