たまたま同じ船に乗せられた家族という一つの単位、こんなに煩わしいものとは思わなかった。成人してその一つの船を降りて、それぞれで自由にやっていこうというものかと思えば、その向かう先が同じでないと気が済まない。自分の思うがままにしたい。
東京は危ないところで、飲みに行くとお酒に麻薬や睡眠薬を入れられたりするらしい。考え方の違いが、家族と一緒にいたときとは違う考え方が生じて私がそれを言葉にしたら、考え方が変わった、それは無理してるんじゃないの? と言われたりする。結局は家族の中でぬくぬくと家族の思うがまま、何にもできない子でいてほしいだけ。優しさのふりをした呪いで、家族はそれを「家族」という一つの単位にまとめ上げて攻撃をしてくる。私たちはあなたが大切だから、可愛いから、好きだから。
家族とよい距離感を保って接したいと思うことは悲しいことらしい。物理的な距離、心理的な距離、異常な過保護や無関心。過去にしたことも全部棚に上げて、みんな私が可愛いから言っているんだよって顔をしている。
結局この家族という単位から私が抜けるのが寂しいだけ。自分たちはもうこれ以上増えることがないから、その単位を守りたいだけ。結局私はここを抜けたといって一人であることには変わりないのに、「結婚」とかいう言葉を使って無理やり一つの船にしてしまいたいだけ。結婚がそれを納得させるだけの力があるなら、さっさと書類出して本当に抜けてしまいたいな。
面倒くさい家族のつながり。私も小さい頃にされた色んなことを持ち出して暴れ出してやろうかな。母親、彼氏を優先して何回も私を傷つけたこと、恋愛がうまくいかないから自殺を仄めかすようなことばっかり言ってきたこと。姉、自分の実力不足を認められず強がって、それを全て母親に転嫁してきたこと。その時あなたは母親と物理的距離があったけど、一緒に住んでいた私は猛攻撃されたんだよ。
全くうまく行かない。もういっそ解散したらどうですか? 自分のわかる範囲でしか結局物事を理解できないんだから。