今の家に引っ越したのが去年の６月。
この家で過ごす初めての春。すごくいい。
山に近いおかげか、いつもより季節の移り変わりによく目がいく。
元々住んでいたところは街中で、街路樹が多かったり川が近かったりでそれなりに緑に囲まれて、季節の流れは感じていたつもりやったけど。
社会人になって２年目。学生の頃は否が応でも一年の中に季節イベントがあったから、外界のことより先にそっちで時間の流れを把握してた気もする。学園祭とか学期末とか。
もちろん社会人なりのイベントもあった。確定申告で知る年度末とか。大変。
それでも学生の頃よりは慌ただしくない。そうでもないか。
実は今、昼休みで外のベンチでカタカタこれを綴っている。足だけ日向に放り出して。アイスカフェオレを飲みながら。足だけあったかい。いい風。
自分のデスクは日当たりが良くないから今のうちに太陽を集めて。
春って問答無用で幸せムードにしてくる。素直にその幸せに包まれればいいのに、そうでもなかったりすると自分の暗い部分がより濃く見えてしまって。
光が強いと影が濃くなるやつ。
浅野いにおってそういうのの見せ方上手いよね。
いつも通りのはずなのに、春のせいで悩みがおもたく感じたり。
私はどちらかというと春が押し付けてくる幸せを身に纏うのがうまい。あったかくてうれしい。
この場所いいな。めちゃくちゃ落ち着く。そういえば１回生の頃はここが喫煙所でヤニ吸いに囲まれながらひとりで日向ぼっこしにきてた。思い出した。今はもう喫煙所は学校の端っこに追いやられちゃったから、誰もいない。
ひとりでご飯を食べにくるような穏やかな人しかいない。いいな。また来よ。
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昨日お風呂に入る直前の同居人に、miって意外とタフよな。って言われてうれしかった。
タフな女になりたい。