今朝は霧が出ていて、ミルクをこぼしたようだった。この、「ミルクをこぼしたよう」という表現は、どこかで読んで以来、気に入って使っているのだけれど、どこで読んだのかは思い出せない。「牛乳」ではなく「ミルク」とあるので、海外の小説か何かだったのだろう。
ミルクといえば、牛乳をあたためた時に膜ができる現象のことを「ラムスデン現象」というらしい。私はこの雑学を、昔テレビでやっていた、トリビアの泉という番組で知った。
初めて知ったときは「こんなことにまで名前があるんだ」と幼心に驚いたものだ。覚えておくべきことはすぐ忘れてしまうのに、こういうことだけ妙に記憶に残っているから人間は不思議だなと思う。
霧は昼になるころにはすっかり晴れて、午後には窓から陽射しが差しこんできた。宙をまう細かいほこりが光に反射して、きらきらと輝いているのはきれいで、ずっと見ていたいくらいだった。たぶん、この現象にも名前があるのだろうけど、名前を知ってしまうと、心のアルバムにしまわれたこの光景が、文字情報に置きかわってしまう気がして、それはちょっともったいないので、あえて調べないことにした。
仕事が終わってからは、ネット注文していた服を受け取りに、ショッピングモールに寄った。買ったのは、この前日記にも書いたニットで、くすみブルーとプラムレッドの2色。2年ほど前に買い、今に至るまで着倒している同シリーズ(グローバルワークのメルティニットシリーズ)のニットと比べると、手ざわりのなめらかさが全く違ったので驚いた。今年の冬は、昨年よりもQOLが上がりそうだ。
明日は、父が友人と夕食を食べてくるので、私と母はやきとりを買おうという話になった。たのしみだ。夕食といえば、最近のわが家のおみそ汁は具がなめこのことがとても多い。たぶん…というかまちがいなく、数週間前に「なめこのおみそ汁おいしいよね」と私がこぼしたことが要因である。ちょっと恥ずかしい気もするが、くすぐったいような気持ちになる。
明日のやきとりに備えて(?)、今日は早く寝ることにしよう。
BGM:刹那の正体/七次元生徒会