日付を書いて気づいた。ポッキーの日である。
ポッキーの日といえば、少し苦い思い出があって、昔、塾の先生に「ポッキーの日だね」と話しかけられたとき、私はなんのことか分からず「はあ…?」みたいな返事をしてしまったのだ。
後で「ポッキーの日」のことを知り、せっかく話しかけてくれたのに、冷たい態度に見えたんじゃないか…と、少し落ち込んだ。きっと先生は気にしてないし、もう10年以上前のことなので、忘れているだろうけど、私は、あのときの先生の親しげな言い方と、それを無下にしてしまった自分のことを、忘れられないのだろうと思う。
お昼ごはんは、母が作ってくれたカレーだ。カレーのにんじんはとてもおいしい。人に作ってもらった料理は、どうしてか自分の料理よりおいしく感じる。
できることなら、私が発する言葉のひとつひとつも、このカレーのように誰かの空腹をみたすものであれたらうれしい。…ずいぶんと大それたことを書いてしまった。でも、夢や希望は口にすればするほど、実現に近づいていくように思うし、この日記も(「を」と書いて修正した跡)残しておこうと思う。
さいごのさいごで字をまちがえてしまった。これもまた人生。まちがえながらも、前に進んでいきたいものである。
冬の足音が聞こえるくもり空の下で