術後2ヶ月(とちょっと)の経過

Minaduki
·

週2でリハビリに行き毎日何かしらの筋トレをして過ごすという、基本的に代わり映えのない日々ではあるのだけれど、備忘として残しておく。

術後1ヶ月半でそれまで動かす角度を制限されていた足首の曲げ伸ばしが制限解除になる。とはいえそんなにすぐに可動域戻るのか…?10年以上前に肘を骨折したときは可動域を戻すのにそこそこ苦労したが…?と懐疑的だったのだが、割とすぐに理学療法士から問題ないとのお墨付きをいただく。ただ、体感では左右差があり(これは今でもある)、手術した目的の一つであるダンスに復帰するには角度の面でも足底の筋力面でも足りないので、バンドを使ってトレーニングを開始。おかげで順調に筋力が戻ってきているものの、ついやり過ぎて手術した部位の調子が悪くなったり、バンドを力一杯引っ張っているせいで肩甲骨周りが軽い筋肉痛になったりしていて塩梅が難しい。まぁこれはつい追い込みをかけがちな自分が悪いのだが。

さて足首の角度が問題ないならリハビリで何をするのか?なのだが、靱帯を痛めてから年単位で運動そのものをサボっていたので、身体に蓄積した負債の返済である。具体的にはサボり癖のついた腹筋を機能させるとか、外部ディスプレイの配置の都合でつい左側を向きがちな首の位置を戻すとか、長年のストレートネックで動きが悪くなっている脊柱の可動域を広げるとかとかとか…つまりほとんどが上半身の矯正。手術したの足首なのに?と突っ込まれそうだがマジである。さらに、歩きすぎやら何やらで股関節周辺の動きが悪くなると、ここの矯正もアドオンされる。正直、足首と関係ないところばっかり触らせてしまって理学療法士には申し訳ない気持ちでいっぱいなのだが仕方がない。足は身体の土台だが、上物(上半身)がぐらぐらだと足を巻き込んで崩れかねないのだ。…思えば、転倒して靱帯をやったときも上半身を上手く機能させられていなかったのだろう。

申し訳ないといえばもう一つ。上半身の調整をされているとどうにもこうにもめっっちゃ眠くなるので、時々意識が飛びそうになるのだ。リハビリだぞ真面目にやれ、という感じである。いや本当に申し訳ない。申し訳ないと思っているのだけれど、理学療法士のおねえさん(通院先は唯一いる医師以外、全員女性スタッフ。先生…いやいいんですけどね…)も調整中は囁くように指示を出すので意識がね…ふぁーっとね…。すいません真面目にやります。というかリハビリ前日は早寝します。(なおこれを書いているのは深夜1時過ぎで、寝て起きたらリハビリの日である。学習していないにもほどがある)

…なんか全然足首の経過の話ではないじゃないか、と我に返ったので閑話休題。生活自体はリハビリしてウォーキングして筋トレして…とルーティン化していたものの、一週ごとに確実に足首の調子は良くなっている実感はあった。具体的には、入浴以外は就寝時もずっとつけていた装具を外す時間が増え、リハビリやウォーキング後にこれでもかとしていた足首のアイシングの頻度が減り、可動域のリハビリと筋トレ前の筋肉のリリースにかける時間が減った。日にち薬とはよく言ったものだ。とはいえ術後1ヶ月半ぐらいまでは無茶をしないように、せっかく縫合した靱帯を痛めて手術が台無しにならないようにとかなり神経を尖らせていたのだが、ある日「あ、多少痛みを感じても別に取り返しがつかないようなことにはならないな。もうちょっと動かして負荷をかけてもいけるだろ」という感覚が降って湧いたことを覚えている。その日もその前日もルーティンに従って過ごしていたので、このブレイクスルーは我ながら不思議だった。ちなみにその前から理学療法士には「装具…外す時間増やしません…?(訳:通院程度の距離だったら装具なしで来なよ)」と突っつかれていたので、結構なスパル…いや、円滑にダンスに復帰できるよう、本人以上に切迫感を持ってリハビリしていただきありがたい限りである。(マジで)

さて次に備忘を書くとしたら術後3ヶ月を過ぎたあたりなのだが、このときにはダンスを再開している…ということになっている。果たして。

@minaduki
英語を翻訳したり小説を書いたりするひと。翻訳はいちおう生業です。