帰還

Minaduki
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ノベルスキーオンリー終了後、間髪入れずに入院&手術してきた。(まだ病院に収監されているので厳密には帰還してないのだけれど、まぁそこはそれ)

負傷とか手術の描写にリアリティを求める必要もないと思いつつ、幸か不幸か鎮静剤があまり効かず、手術中のことを結構覚えているのでメモとして残しておく。痛いのが苦手な方にとってここからはNSFWですのでご注意。

足首の手術のため麻酔は腰椎麻酔。感覚が消えた範囲は大体骨盤周辺から下の部分で、痺れから始まって徐々に感覚が鈍くなっていく。そのうちに、触られているのはわかっても、何枚も重ねた毛布越しのような感覚になった。なんとなく自分の身体が拡張して、皮膚と身体の中心とが非常に遠くなったような気がした。そしてその感覚すらなくなった後は、逆に足が折りたたまれて狭いところに押し込められているような感覚に変わる。これは術中ずっとそうだった。術後、手術した方の足を立て膝にされて何か処置されているのが目に入ったのだけど、自分が感じている姿勢と全く違ったのでなんとなく感覚がバグった気分になる。

一瞬だけうとっとした感覚があって、おそらくそこで鎮静状態になったと判断され、手術開始。実際にはWANDSの時の扉に曲が切り替わったのめっちゃ聞こえてたけどな…w痛みはない(当たり前)が、なんとなく弄くられている感覚はある。切開されたなとかまではわからないのだけど、いくつか物理的に衝撃がくる局面があって、その時は感覚がある領域まで衝撃が響いてきたのでうっとなった。でも麻酔科医はなんも言ってこなかったので、バイタル的には特に変化がなかった模様。内心「途中で麻酔切れたらいやだなぁ」とかそこそこストレスがかかること考えてたんだけど、そんなもんなのか…そうか…ストレスかかると割とわかりやすく心拍数が変動するタイプだと思ってたんだけどな。それともこれが鎮静剤の効果の一つなのか?

そんなこんなでわりと意識があって会話もぼんやり聞こえていたものの、処理能力が落ちているのか、理解した会話の内容も数瞬後には忘却。これも鎮静剤の効果か。まぁ、術中の執刀医の発言は別に聞きたくもない(ネガティブなことを言われたらどうしようみたいな)ので、意識から追い出そうとしていたのもあるが。

救いだったのは手術が短時間のもので、かつトラブルもなく早く終わったこと。この状態で手術が長引いてたら、さすがにメンタルやられてた気がする。恙なく、茶化せる程度のハプニングで済み、まずは重畳。

@minaduki
英語を翻訳したり小説を書いたりするひと。翻訳はいちおう生業です。