1月末に受けた手術中に主治医がかけていたWANDSを(アクシデント的に)聴いたのがなにやらツボに入ってしまい、以来SpotifyでWANDSがほぼ流しっぱなしになっている。とはいえ自分にとってWANDSのボーカルは上杉さんであり、自らの小遣いでCDを買うこともままならない頃に能動的に音楽を聴いたアーティストの一角を占める存在なので、当時のCD(を、友人に借りてダビングさせてもらったカセットテープ)があればなぁと残念でならない。まぁカセットがあったところで再生機器はないのだが。
きっかけはともかく、改めて言うまでもないことだがWANDSは良い。
ボーカルは上杉さん…と言った舌の根も乾かないうちに手のひらを返すようだが、5期で新たに書かれた曲も好きだ。「アイリメンバーU」や「空に向かう木のように」で描かれている情景は、切なさを滲ませつつもまっすぐさに溢れていて甘酸っぱい気分にさせてくれる。これが青春か。一方で「賞味期限切れI love you」の投げやりな曲調と歌詞も堪らない。私のような年を食った人間からなんだかんだ言われ続けるのだろうが、ボーカルの上原くんにはこれからも頑張っていただきたい。
そしてここ最近狂ったように聞いているのは(というか改めてハマり直したきっかけとなった曲は)「Secret Night」と「世界が終わるまでは」である。もう21世紀だが、と思いつつ、やはり1990年代に漂っていた終末感(あるいは世紀末感)が私の厨二心をどうしようもなく擽ってくるのだ。あぁ好き。特に「Secret Night」はこれをモチーフに何か書けないものかとずっと頭の中で転がしているのだが、あいにく今のところ天啓は降ってきていない。おそらく醸成が足りないのだろう。いつか絶対にどうにかして形にしてやるから待ってろよ。(何様か)
で、だ。日がな一日WANDSの曲ばかり流していると流石に飽きるので、Spotifyが良きに計らったMixプレイリストを流している。するとこれまでSpotifyで一切流していなかったアーティストの曲が複数まぎれてくるのだが、その中に一人、恐ろしく主張の強い(曲の)女性アーティストがいるのだ。確かに彼女はWANDSと同じ事務所だが、それにしたって登場回数が多い。ついでに曲のパンチが強いので耳について離れない。WANDSと同時期に流行っていたし母共々好きなアーティストではあるのだが、同じビーイングでも以前からSpotifyで頻繁に聴いていたB'zが笑えるぐらい再生されないことを考えると、Spotifyの采配には首を傾げるばかりである。なお、今は多少チューニングしたのでB'zもたまに顔を出してくるようになった。依然としてたまに、だが。
ここまで散々引っ張って来たが、当のプレイリストに入り込んでくる女とは、大黒摩季である。暑く…ちがった熱くなれ!