
7月11日に神奈川県の葉山町にある神奈川県立近代美術館葉山館に行ってきました。企画展は「もはやない国のかつてない光 東ドイツの女性写真家たち」でした。写真はまさしく光を記録・加工したものですので、光を強調したタイトルは素敵だと思いました。タイトルの語感がアンソニー・ドーアの小説『すべての見えない光』に近い気がします。逗子駅から逗子海岸海水浴場に出て、海外付近で自転車を借りて美術館まで行きました。海岸には海水浴客やサーファー(ウィンドサーファーも含む)、単純に上半身裸で過ごしている人が大勢いました。それなりに高い波が散見されたので、国道134号線と神奈川県道207号森戸海岸線を使って移動したのですが、国道は大して広くないし、県道はバス通りになっているのが不思議な狭さでした。自転車で通った記憶を再生すると、道路の両側が別荘敷地と住宅敷地が混ざったような構成になっていたので、いかにも道路拡幅が難しそうな地域でした。極力車道側を走るを目標に電動自転車を漕いでいたので、頻繁に停車するバスとか自家用車に足を止められることが多々ありました。三十分以内で目的地に着く場合はバスとか自転車を選ぶことが多いのですが、珍しい景色を見ながら大音量で音楽を聞くことができるという点ではレンタカーも大いに良いなと実感しました。自転車でイヤホンをつけていたら事故に遭って碌なことにならない。当たり前のことです。私の思う、旅行中に聞きたい曲の一つは「CTP (Yagi Highleg Remix)」です。
駐車場の一角にボード置場が設置されている共同住宅などを横目に、数十分で美術館に到着しました。中庭空間の海側に景観が形成されており、敷地周辺の塀や樹木によって裏側にある一式海水浴場の様子は少し見えないようになっていました。これもある種の壁です。美術館の客に海水浴客を見せないためなのか、海水浴客から美術館の客を隔てるためなのか、はたまた両方なのか。美術館が平屋でそれほど大きくない(建物の延床面積が7000平米ちょっと、展示室の床面積が1300平米弱)こともあり、比較的コンパクトなサイズの写真を程よいサイズの箱で見ることができました。入館料もややコンパクトでした。
企画展の中で特に気になったのは、ジビレ・ビルゲマンの写真(部屋と光の写真)とウーテ・マーラーの写真(くずおれている男性と犬の写真)でした。展示室2と展示室3の間にとても素敵なレストコーナーがありました。敷地外周の通路と建物が近接しているためか、丈の低い植物が効果的に使われていないようで、せっかくの開放的なガラス窓が狭苦しく見えました。椅子に座って過ごす感じはとても良かったです。穏やかに過ごすことだけ考えれば、奥行きのある空間配置は必要ないのかもしれません。
美術館を出て、逗子駅を通り過ぎ、逗子駅の西にある披露山へ向かいました。海岸側から入って北向きに山を登っていくと、想像以上に地面が泥で難儀しました。定期的に整備されている感じはしますが、泥になりがちな場所に板を置かない程度の整備具合でした。山道の良さは山のポテンシャル(標高とか気温とか)に加えて、そこを習慣的に利用する人たちがどの程度手を入れているかも大事だなと思いました。
逗子駅経由で東京へ向かう予定が、バスを間違えて鎌倉駅にいってしまい、お昼ご飯の予定が崩れました。逗子駅前の中華料理屋でおこげを食べる予定が、モンテローザ系列の海鮮居酒屋で刺身セットを食べました。普通でした。














