2月19日(月)
iPhoneのバックグラウンドサウンド機能で雨音を流しながら、YouTubeで「どうぶつの森」のBGMを流す(ゲームプレイ音があると尚良し)。すると、心がザワザワして眠れない時にぴったりの音が作れる。
2月20日(火)
やろうやろうと思いながらも先延ばしにしていた確定申告に手を付けた。無職でもしておいたほうがよいと聞いてやっているが、これを毎年やっている人はすごすぎる。自分は簡単なほうだろうに、あっという間に時間が溶けていく。
いろんなことを確認しながら進めているうちにデスクのあっちこっちが散らかりまくって、辛抱たまらずイイーッ!! と頭皮を掻きむしった。こういうのが一番ダメだ。環境が散らかると、頭の中も散らかってしまう。なにか作業するときは、どうしても身の回りを整理しておかないと落ち着かない。呪詛を吐き出さないうちに切り上げておく。
2月22日(木)
夜中まで憂鬱に苛まれ、ずーっとスマホを触っていた。そのせいか、朝起きたら目の下にすごいくまが。衝撃的にどんよりした目付きをしていたので、今日はなるだけスマホを触らないと心に決め、ひたすらダンジョン飯とゆるキャンを観ることに。
本当は母と出掛けるつもりでいたのに、朝一番に「元気?」と聞かれて正直に「元気ない」と答えてしまった。誤魔化せなかった。こたつの中でじっと観ていたら、母がついでだからと緑茶を淹れてくれた。あったかい飲み物を飲むと、それだけでひとつ呼吸が深くなる。おかげで穏やかな気持ちを取り戻していく。ダンジョン飯とゆるキャンのおかげでもある。どちらもアニメも心がじんわり癒される。
ついあれもこれもとなってしまう自分の思考の傾向を理解して、意識的に立ち止まって休ませるタイミングを作らなきゃいけない。忘れないようにしたい。毎日毎日休んでいるはずなのに休めないといけないって、なんなんだよって思うけど。
2月23日(金)
胃がムカムカして早朝に目覚める。しっかり眠るために携帯も触らずBGMも流さず寝床に着いたのに、結局うるさい思考を止める術を失っただけで、ろくに眠れていない。
ゆるキャンの続きを観ながら、ひたすら熱いお茶を飲む。ムカムカが取れないのでお腹も空かない。もしかして昨日からずっと動いてないからなのか? と思い、体を動かしがてらお風呂掃除に。すると途中から猛烈にお腹が空いてきた。やはり運動だったか。ご飯が食べたい。このお腹は絶対に米を欲しがっている。
間違いないと思い込んで掃除後に食べてみたが、口の中に入れたら全然飲み込めなくてびっくりした。私の身体はモーレツにお腹が空いているときのムカムカと、胃がなんにも受け付けないときのムカムカが似ているらしい。インスタントスープで無理やり飲み干した。ムカムカは取れない。
2月24日(土)
目覚めが悪い。寝たのに疲れたような心地で目が覚める。昨夜もうまく眠れずに音楽に逃避したまま過ごして寝落ちたらしく、首を絞めるようにイヤホンが絡まっていた。
外は久しぶりに明るく晴れているというのに気持ちは全く晴れていない。鬱屈した心模様に少しでも抗うため、ネイルをすることに。
少し前に届いた新しいネイルを開封。rihkaというブランドの新色。柔らかく甘みのあるピンク色を爪に乗せる。液質がもったりしているおかげで塗り上がりはぷっくりとした印象になるらしい。ただ、こういう質感のものは素早く塗らないと糸を引くようにびよーんと伸びてしまうので、一度でハケにとる液量の調節が難しい。
ポリッシュ(マニキュア)でのセルフネイルが趣味になって3年が経っても、液量の見極めはまだまだ難しい。多く取りすぎてはみ出るし、少なく取りすぎてダマをつくったりする。液の特徴を掴み出すのは大体2度塗りの中盤くらいだったりする。遅い。
自分の指にはちょっとかわいすぎるかな〜と塗る前から思っていたし、塗ったあともやはりかわいすぎるな〜と思ったが、かわいいがすぎて悪いことなんて何一つないから別にいい。こういった、いかにもなピンク色や桃色がいつまでも好きだ。思い返せば、小学生の頃はピンク色のランドセルを背負っていた。高学年になるにつれ、ピンク=かわいいに囚われすぎて恥ずかしくなり、上から赤いカバーを被せてしまっていたけれど。
「ピンク=かわいい」はとても単純だが、「かわいい」の捉え方は人によって違うと知ると、途端に難しい式になる。かわいいから身に付ける。とてもあっさりとした考え方だと思うのに、他人とこの気持ちを共有しようとするとうまくいかない。小学生から高校生になるまで、この感覚の齟齬にひたすら悩まされてきた。気持ちが暗がりにいるので暗いことばかり思い出してしまう。
とはいえ、爪は最高にかわいい。何度も何度も眺めてはニコニコ。ネイルは自愛だなとつくづく思う。