絵も描けないのに美術館に行く人は何を目的にしているのだろうか。
印象派の展覧会によく出かける。モネやシスレー、ピサロ、セザンヌの作品に出会う。素敵な風景画があれば何十秒も立ち止まり、夕景や海辺、パリの町並みに思いを馳せる。
東京という街で開かれた展覧会は、素敵な印象派の作品と出会わせてくれる。
人混みとセットで。
絵画をよく観察して味わいたいのに周りの人を観察し、場所を取りつつ邪魔にならないように作品を観る。美術館で人を気にしないといけないなんて、感性の向きを集中できない環境に何をしに行っているのだろうか。
人を見に行くだけなら、絵もかけない私はなんのために美術館に行くのだろうか。