エールを送る

mincho
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今年の誕生日、「誕生日おめでとう」と言ってくれる人の人数がぴょこんと伸びるというめずらしい誕生日を経験した。

今まで中高大、同じコミュニティの中で生きていたので、毎年、お決まりの人からのメッセージさえありがたいくらい、社会人になってからは年々、メッセージの数は減っていたと思う。

誰に言われたのか忘れてしまったけれど、高校生の頃、大人になってから高校の頃の仲を超える出会いはないと周りの大人に言われたことを思い出す。

当時はどうしてそんなに未来に希望を持たせてくれないんだと衝撃的だった。

でもそれはたぶんただの世間一般論。

大人になってからのここ2年弱、これからも私の人生の中の登場人物として、ずっとどこかにいてほしいと思える出会いに恵まれた。

もちろんずっと続く保証はないし、きっとすっかり会わなくなってしまう人も必要なタイミングでしか会えない人もたくさんいると思う。

だけど、もう二度と高校生の頃以上の出会いはないと断言していた大人にそんなことなかったよ!と大声で言いたい。

たった2年弱で、これからも縁が続きますようにと思える人にたくさん出会った。

アルバイトの卒業を機に、お手紙をくれる人、本をプレゼントしてくれる人、わざわざお別れを言いに会いに来てくれる人、たくさんの言葉以上のものを与えてもらった。

やっと生きていきたい方向に歩き始めることができたんだと思う。

お別れは寂しかったけど、メソメソせずにいられるのは、たくさんのエールを胸にがんばっていこうという気持ちになれたから。

そして新しく出会った温かな人たちは、口だけじゃない行動で示してくれる人たちだと思ったから。

時間が空いても、きっと温かく迎え入れてくれるだろうなってそんな気がした。 

@mincho
渋谷にある共創施設の運営スタッフの傍ら、編集者・ライターのアシスタントを始めました。文章を書くことの楽しさ、言葉を大切にする人の尊さを実感する今日この頃です。