褒められ上手になりたい

mincho
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最近褒められることが増えた。気がする。

今までは、いじられキャラも相まって、ほとんど褒められた記憶がない。

家族も照れ屋が多いので、褒め合う文化が根付いていなかった。

他人軸で生きている自分を自覚してからは、他人の目を気にすることをやめて、自分の心の声に耳をすませるようになっている。

自分の感性を好きなように愛でるようになって、環境が変わったこともあり、周りの人から褒めてもらうことが増えた。

「センスがいい」なんて人生のうちに私に向けられることのない言葉だと思っていた。

初めて言葉の選び方にセンスがあると言われたとき。

私はずっとセンスがほしいと思っていたような気がするのだけど、いざ言われると、そんなに嬉しい気持ちにならなかった気がする。

センスってなんだろう?とぐるぐる考えてしまう。

センスがいいと言われると、少し上からあなたの感性いいじゃん、と合格をもらったような、評価されているようなそんな気分になった。

もちろん嬉しかったし、自信にもつなげたい。でも驕らずにしっかりと成長していけるようにしていきたい。

人に評価されることが苦手。

私が私の感性を褒めて、大切にすることができれば、もうそれだけでいいような気がする。

あとは大切にしてくれる人たちに、私の感性をおすそ分けして、少し気分が上がってくれたら、それでいい。

わざわざセンスがいいというバッチをもらうために生きていたくないな、と思う。

勝手に私の感性を育てていたら、その途中に、素敵だねって言ってくれる人が通りかかって、ありがとう、って言って、たまに共感してくれたり、もっと調べてくれたり、そういうきっかけになれたら嬉しいな、そのくらいがちょうどいい。

少し天邪鬼なことを書いてしまったけれど、私は少しずつ変わっていると思う。私の周りには、自分の感性を大切にしている人、他者の感性をそのまま受け止めて尊重する人が増えた。私もそんな人になりたいと思った。

そして私の感性を褒めてくれる人が増えたことで、私はいつの間にか私のための私だけの感性を育んでいて、躊躇することなく、人に共有できるようになった。

昔は自信がなくて、紹介するなんてできないし、他の人が選んだものの方が私より絶対いいものだと初めから決めつけていた。

こんなに大きく変わったのは、周りの環境の温かさのおがげだと、昨日ふと気づいて、少し胸がじんわり温かくなった。

@mincho
渋谷にある共創施設の運営スタッフの傍ら、編集者・ライターのアシスタントを始めました。文章を書くことの楽しさ、言葉を大切にする人の尊さを実感する今日この頃です。