ばあちゃんのクリームコロッケは本当においしかったんですよ。
うちの「ばあちゃん」は「麻雀」と同じアクセントなんですよ。珍しいでしょう。
ばあちゃんが麻雀をやってるところは見たことないけど、スロットでむちゃくちゃ勝って帰ってきてはタバコをワンカートン買ってきて、真っ赤なリップがべったりついたタバコで灰皿をいっぱいにしてたなあ。派手な柄とゴテゴテの指輪がだいすきで、豹柄にとどまらず、普通に豹の顔面がプリントされた服を着ててウケたっけ。
趣味は合うけど性格は似てるが故に合わなくって、幼いわたしとばあちゃんはよく言い合いをしてたんだけども、今考えればただわたしが反抗していただけなのか、はたまたばあちゃんがガキと対等に喧嘩できるパワフルババアだったのか、わかりませんね。
ばあちゃん、入院中にキレてガラケーを逆折りしてぶっ壊したんです。ファンキーババアでしょう。家族は呆れてたけどわたしはめちゃくちゃ笑いました。
ばあちゃんはね、人に施すのがすきなひとでね、決して裕福だったわけではないのにお客さんが来るとテーブル一面にたーんと料理を振る舞う人でした。
幼いながらに「そのキャラで施し好きなのは本当になんなんだ?」と首を傾げていました。
あと、タバコぷかぷかしながら裏山でヨモギをとってきて、「○○ちゃーん、一緒にやんならおいでー」とおばあさんとは思えぬ声量でわたしを呼び、一緒によもぎ餅をつくったりしましたね。
お抹茶立てたり、ブーケ作ったり(祖母は家でお花屋さんをやっていた)、ご飯作ったり、和菓子作ったり、編み物したり。あんまり言いたくないけど所謂女性らしい体験は全てばあちゃんとしてました。
まあこれだけばあちゃんばあちゃん言ってるけど、ぶっちゃけわたしはどっちかと言えばじいちゃんっ子で、じいちゃんが日曜大工するといえば着いていき、土いじりするといえばまた着いていき……でしたね。
祖父母はハイカラ夫婦だったもんで、ガキのわたしがバリバリ洋楽を歌いながら踊れば「それなんの曲だ」と聞いてきて、次の週にはTSUTAYAでDVDを借りて元のドラマを見てましたね。まだ見てないところまで先に見て「レイチェル、パックと付き合うんだよ」とかネタバレしてきたりもした。なんで言うの?絶対許さない。
話がだいぶ逸れちゃった。
じいちゃんっ子を自認してるのもあり、わたしってばあちゃんのことそんなに知らないままだったのかなあ、とか思っていたけど、ばあちゃんのクリームコロッケを思い出したのをきっかけに、スマホに向かひて、なんやかんやをそこはかとなく書きつくれば、「ゥチ結構ばあちゃんのことすきやったんや」とわかっただけの日記です。
ばあちゃんのクリームコロッケ、
マジ、だいすき〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜