
自宅のじぶんの部屋…仕事部屋といっていいか、書斎といっていいか、まあ、じぶんがいつもいる部屋だ。そこには、ちょっと自慢の置き時計があるのです。しっかりとロゴも入ったソニー製の、デジタル置き時計だ。ラジオとか目覚まし時計とかそういうのなんにもない、ただ時刻を表示することしかできない、ちょっと年季の入った、ソニー製の置き時計。
でもいまの時刻、そして秒のタイミングがとってもわかりやすい。ひとめ見ればぱっと読み取れるデザインになっている。ざんねんながら電波時計ではないので定期的な時刻の補正は必要だけど、時計はけっこう正確であまりずれないし、ずれてもすぐ操作できるところに専用のスイッチがあって、秒のゼロリセットがとてもかんたんにできる。
ソニー製のデジタル置き時計、ときいて、そんなのあるんだ?ってなるひとも多いとおもう。そう、これは、一般には市販されていない。中継車やテレビ局の副調整室などで使われていた、業務用の時計なのだ。時刻や秒のタイミングがひとめで読みやすくデザインされているのもそういう理由。一秒のタイミングがとっても大事な、プロの放送屋のために、プロの放送機材屋さんがつくった、プロが使う時計。
まあそういうしろものなので、オークションなどでたまにジャンクで出てくるのを狙いうつしか入手する機会がないのです。部屋においておくとちょっとかっこいいなあ、って買いましたが、まあ、ふつうはこれをがんばって狙って探すひとはそうはいないと思います。

この時計、大量生産品ではないので中身はとてもぜいたくなつくりになっています。箱をあけてみると、ただの単機能の置き時計のくせして、ZILOG製のZ80 CPUに、8255を2つ!のせてLEDをドライブしているのです。って、これはおっさんじゃないとぜいたくっぷりが実感できないかなあ。いまはなんでもマイコン使って動かしちゃうもんね。