ある種の人類の机、ちょっと仕事が煮詰まってきたりすると突然キーボードが萌芽する特性というものがあって、今日私の机にもついうっかりあたらしいキーボードが生えてきてしまったんですよ。まあ、生えてきちゃったもんはしょうがないですよね。
とはいえ、我が家の机にキーボードが生えてきたのは8ヶ月ぶりなんですが
いまのところこのときのKeychron K11 Proで特に不満はなかったので、今回生えてきたキーボードはまさに純然たる無駄づ…趣味というか気分転換というか、そんなようなやつです。
なんかこう、気分転換したいなー、Alice配列気に入ったしなー、なんて思いながらAmazonをぐるぐるしていたら、こんなのが見えたんですね
えっやすい
というわけで、Amazonポイントとかギフトカードとかもちょっとあったので、思わず生やしてしまったという次第。しょうがないしょうがない不可抗力不可抗力
値段が値段なのでドキドキしますが、商品ページに説明があるとおり組み立てこそされていないもののちゃんと本体・キースイッチ・キーキャップ・USBケーブルも全部含まれてます。ほんとかよって思いますが全部そろってる。
組み立てされてない、といってもホットスワップ可能なソケットがついているので、パチパチとはめ込んでいくだけです。たのしい。いわゆる自作キーボードと違い半田付け不要なのに、ちょっとだけ自作の気分になれます。好きな軸があればここで差し替えてもいいですね。というか、価格が価格なのでキースイッチ別に買うくらいならこのキーボードの別軸バージョンもう一台買ってしまってもいいのでは…?(邪悪な顔)
なお、ここでいう「軸」とはスイッチの色のことで、私が今回買ったのは上の写真のとおり「茶色」つまり「茶軸」。この色によってキーの押し加減が異なるので、自分の趣味によって赤軸がいい!とか、自分は青軸!とかえらぶのです。それぞれの色でどういう特性なのかを知りたいひとはググってください
こんかい気分転換ということもあって軸よりも見た目、と茶軸モデルにしたんですが(現在AmazonのラインナップはBlack/茶軸、Gray/赤軸、Green/青軸、Purple/赤軸、と筐体の色と軸が紐付いているので色にこだわると軸が選べない)それもあって自分の好みよりもちょっとキーが重くはあるものの、お値段を考えると信じられないほどキータッチの感覚が気持ちいいです。すごい。
いやほんと、使ってみると、こっ、このキーボードが5000円台…?嘘でしょ…?みたいな気持ちになります。さらにはセールでもっと安くなっていることもあるらしいですし。おそろしい時代です。
で、このキーボードVIAに対応しているので、せっかくなのでキーマップをすこしいじりました。VIAに読ませるjsonファイルは、こちらで公開されているものを使うとうまくいきました。
キーマップ、とは、このキーを押すとこの文字が入力される/この機能がある、というキーと機能の組み合わせのマッピングのことです。今回紹介しているキーボードは、オープンソースのキーボード制御ファームウェアを採用しており、汎用的なキーマップ編集ツール「VIA」をつかってかなり細かく動作をカスタマイズできます。よくあるCTRLキーとCapsキーを入れ替える、なんてのも、PC側ではなくキーボード側で書き換えられます
キーボードの形状やキーの配置はハードウェアによってさまざまなので、それらの設定が収められているのが先に紹介したjsonファイル、です。標準で公開されているファイルなどではうまく動作しなかったり、ALTキーが効かなくなったりするので、キーをカスタマイズするときは必ず上記で紹介したサイトに掲載されているものをつかいましょう
60%〜65%キーボード、ファンクションキーの列が削られているのでF1〜F11を押すときはFnキーと数字キーの同時押しをしなければいけないのですが、日本語入力ではこのファンクションキーけっこうちょいちょい使ったりします。
こういうとき、Alice配列ではスペースバーが左右に分割されているので、右のスペースをFnキーにマップするのがおすすめです。VIAでは「Space Fn」というボタン設定がありまして、単押しならスペースキー、他のキーとの組み合わせだとFnキーとして振る舞う、という便利なキーにできます。「LAYERS」のところにあります。
こういうカスタマイズが自在にできるというのも含め、VIA/QMKファームウェアによる底上げが効いているというか市販のキーボードもおもしろくなってきたなあと感じますね。
格安アリス配列・ガスケットマウント・ホットスワップ可能なメカニカルキーボードAKS068。いやほんとお値段以上な素敵キーボードなので、私のようにちょっとキーボード生やしてみたい人にもおすすめです。
追記
このキーボード、キーボード自体の厚みがけっこうあるので、チルトスタンドを使ってすこし立てたうえで、スペースバーの取り付けを上下逆向きにして手前側に傾斜するような向きにして使うと親指の置き場が整ってとてもつかいやすいです。