わたしの人生史上もっとも長く勤務していた居心地の良い会社を辞める方向に意識が向いた一番最初のきっかけがあります。
もう2年くらい前になるのでしょうか。
この会社で長らく役員を務められていた方が、現役時代にどういう想いで仕事をしていたかとか、特に印象が残ってる実績についてなど、お話をしてくださった会を、会社を去る前に設けてくださったのです。
その話してる表情や口ぶりがとても楽しそうで、なんだか少年みたいだなぁと感じていました。
成功談だけでなく、「これは失敗だったね。やらなきゃよかった!」なんてことも笑いながらあっさり白状するんですよ。
その姿を見聞きしていて、
あ~この方は本当に自分の仕事が好きだったんだなあ。自分の仕事に誇りもってやって来られたんだな~。羨ましいな~…。
と思いました。
当時のわたしはそもそもそんな気持ち最初からないのに、成果を求められたりこの会社でどうなってたいみたいな展望を求められたりしてきつかったんですよね。
お金を得るためだけと割り切って働き始めた会社ですから。
だからその元役員の方に対して「羨ましい」という感情が湧いてきたのです。
羨ましい、憧れ、あるいはそれが反転した嫉妬という感情は、「自分もそうなりたい」「自分にも同じようにできる(でも現実はできていない)」と心の奥で思っている時に出てきます。
そんな気持ちがこれっぽっちもないと、そんな風には思わないのです。
将棋の藤井聡太に対して羨ましいとか妬ましいなんて思わないもんなー。わたしにとって棋士は遠い世界の話だからでしょうね。
でも還暦過ぎてるのに年齢感じさせないほど若々しく、肉体を鍛えて美しく着飾って、ビジネスでも成功を収めている方に対しては嫉妬が湧いてきます笑。
そうなりたいし、私もそうなれるって可能性を信じてるからこそですね。
先述の元役員の方に対しては、誇りもって仕事してきたこと、それを過大過小評価せずに発表できること、失敗話も笑いに変えて話していること、去り際に発表の会を求められるような存在だったこと……このあたりが私の憧れポイントだったんだと思います。
「この方に比べて、わたしは面白くもなんともない仕事が続いてるなぁ」と改めて感じたのでした。