突然ですが、『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』を観ました。ええ、もう二回……観てしまいました。皆さんは観ましたか?!
「近況書き散らしを書きたいな」とか「俺にブロマンスは難しい」とか書きたいなと思う話はたくさん今あるのですが(Webオンリーイベントも近いのにね)
全てを放り投げ、とにかく感想を書きたいと思います。書かないと死ぬ。胸に詰まって窒息死してしまう。
どんな映画?
香港映画……つまり、激ヤバなアクション!肉体と肉体のぶつかり合い!吹っ飛ぶ身体!気功!
そして、1980年代の九龍城に生きる男たちのエモーショナルな関係性!黒社会、因縁、託された想い、それを利用しようとする悪……人情……信念……忠義……色気と魅力爆発のキャラ達……
もうここまでで「気功……?九龍城……?!重めな男同士の関係性……?!」となった方は今すぐ映画館へ走り込んでください。後は吹き荒れる竜巻に身を任せてください。よろしくお願いします(?)
Wikiのあらすじをいい感じに端折ったものはこんな感じです。
1980年代。香港へ密入国した陳洛軍(チャン・ロッグワン)は身分証を買う金を稼ぐため、黒社会の大ボスが開催した賭け試合に出場する。格闘の腕を見込まれ大ボスから自分の元に来いと誘いを受けるが、黒社会との繋がりを忌避し拒否。後日、身分証を受け取りに大ボスのもとに行くが、一目で偽造と分かる物であった。使える身分証は手に入らず、代金も返してもらえず、陳洛軍はアジトで大金を管理してる所から袋の一つを奪い、大ボスの手下たちに追われることになる。
そして大ボスの支配が届かない九龍城砦に運よく逃げ込んだが……
ここだけ見るとありがちなストーリーかなとは思いますが、実写映画なのに漫画やアニメのキャラクターのような登場人物達の織り成す物語には、だれる時間は1秒もなく……気づけば2時間が過ぎ去っており……!ともかく面白い映画です。久々に映画館で二回見ました。多分三回目も行きます。見れば見るほど味がして……
ここからは好きなシーンのお話(ネタバレあり)
もう最初っから順番に好きなシーンやらの話をします!二回観た信一推し人間の感想です。
だいぶ箇条書きっぽくなりますが、もう感想書かないと忘れてしまいそうなのでご容赦ください。推しの話が多くなるのもご容赦ください。
ああ〜っ!回想シーンから始まるワクワク感よ〜!!吹き荒れる風は龍兄貴の心情を表しているようで……つらい!
三人の興味深い関係ってなんなんでしょうね、前日譚で描かれるのかな……初見の時は「この映画はそこが描かれるのか?」と思ったけど、掠めていくような感じでしたね。気になる!続編早くみたい……(気が早い)
洛軍の泥臭い格闘シーンまじでいい、ストリート仕込みの喧嘩だ〜!拳に割れたガラスを擦り付けてから殴るシーンと、ガラスの上を引き摺られるシーンでヒュッとなった。絶対に痛い!イーーッ!この時の王九めちゃくちゃ犬って感じがして好きだ。ボスの話の途中だぞ!みたいなこと言ってた、可愛い。この時はあんなヘラヘラした男だと思ってなかった……
偽身分証ペラッペラすぎて思わず吹き出しそうになったぞ!!透明のテープでラミカみたいにしたでしょ絶対!よれてる!!!!笑
洛軍が袋持って逃げて、追え!ってなるとこ王九が最後尾で走ってくのに外に出た頃には先頭走っててわろた。あと走り方やばくて好きです。早すぎ。バスに追いつくんかい。
窓から登場する王九の笑い方がめちゃくちゃホラーで最高。ガラス割ってくるところも凄くて、あっこいつヤバいやつなんだ、ってもう印象付いた……
とにかくバス内のアクション良すぎたな。つい先日「犯罪都市」観たんですけど、アレもバス戦闘あって、好きな映画の「トランスポーター」にもバス戦闘があるんですけど……やっぱり狭いとこでの戦闘ってギュッと激しさが詰まっていていいですよね。
弱いやつだと狭いところでの戦闘なんて逃げ場がなくてきっと瞬殺なんですけど、何とか拮抗して逃げ出す!までが出来る強い男なんですよ、という設定を噛み締めることも出来て良かった。
そしてズタボロで駆け込んだ先が……九龍城〜!!ああ〜っ!ゲームで見たことある!!!って目をキラキラさせちゃった……最高の外観。
信一!!!!!!!!
バイクに乗って登場の信一〜!!!!クソかっけ〜!!!!初見で「やばいこいつは沼かもしれん」と直感で警戒したけど無理だった。愛。好きです。可愛い。「誰か入った」って告げる部下もイケメンじゃないですか?龍兄貴?あの、趣味が、あの……
いや、めっちゃ話が逸れるんですけど各兄貴の手下達、みんな趣味が出てて最ッ高〜なんですけど!!息子のように思っているんですよね、未来を託すつもりでいるんですよね……でも秋兄貴の未来は奪われてしまったんだよな……だから若い手下を置いていないんだろうな。過去に囚われた男って言うのが表現されているような気がして心にぐっと迫るものがあります。
信一の話をしますね(反復横跳びすぎる)
洛軍と戦う信一めちゃくちゃ好きです。ここから兄貴が大ボスに謝りに行くまで無限回見たいくらい好き。早くDVD欲しい。
キリッと真面目な顔して戦闘してる信一、良い。九龍城を知り尽くしているからこそ先回り出来るとこ!いい!!窓?踊り場?から別のビルの窓に飛び移るとこ、馬鹿かっこよくて手で口を覆ったよ私は。ホワッチョ……て言いそうになった。
理髪店に入って兄貴が人質に取られるとこ……最高だ……(あーあ……やっちゃってください)みたいな顔してタバコ吸い始めるの最高!!言葉を交わさなくても通じあっててぇ……良い!!!そこからの龍兄貴の隙のない身のこなし……どちゃクソ強い拳……「おばさん、先に言ってくれ」のとこ〜!!この短いシーンだけで「あっこの人めっちゃ強いんだ……!」が分かるの最高ですね。
そして煙草を持つ指先のセクシーさよ……煙草持って吸ってるだけであんなセクシーになることある?あと美味そうに吸いますねぇ……円盤がうちに来たら絶対喫煙しながらみたいです。とはいえもうこちらは電子なんですけど……
理髪店の椅子に腰かけた龍兄貴の、背もたれ側に信一がいるシーンが好きすぎて今携帯の壁紙にしています(告白)良すぎる。絵画??
洛軍が九龍城の住人たちに助けられるとこ……グッときた。ちょっと泣けた。見ず知らずのズタボロの男にあんな施し出来ない、怖いもん。ここ九龍城では、助け合って生きることが当たり前なんですよ、というのがひしひしと感じられて好きな場面。この街を守りたい……守ってくれ……!と思ってしまう……あったけぇ……
だからこそ終盤の王九の横暴に心が沸騰しそうになり……ラストバトルでやったれー!!!という気持ちになり……!!くっ……
「二つ下の階に行くといい」「龍捲風を頼れ」って言ってくる四仔!!!初見では住民の一人かと思ってたよ……にしてはデカすぎるか……でけぇなおい……改めて見るとデカすぎる。モブなわけが無い。
洛軍がまた理髪店に着くとこ(あいつが龍捲風かよ……)みたいな雰囲気出てて良いし、信一がデザート食べてる最中に寝ちゃった兄貴のサングラス外してて……もうなに?情報量が多すぎて二回目観ても消化出来なかった。胃もたれしている。
まず食べながら寝ちゃうって何?信一の前ではおじちゃんになっちゃう龍兄貴ってこと?うっ……(絶命)甘いものが好きなのも可愛い、ただのおじちゃんすぎる。ただのおじちゃんすぎる……そのサングラス外すのも何?いつもやってるってこと??えっ……?あとなんで二人きりなんですか……何話してたの……?!ネェッ!!
洛軍に気づいて、話して赤い格子の窓を開けるとこが凄く「わけアリのお前も九龍城は迎え入れる」「扉は開いた」って感じがして好きです。叉焼飯を食うシーンは一員になった感のあるシーンだけど、ここも象徴的な場面で好きだな〜好きが詰まりまくってる!
こんな単位で語ってたら一体何文字になるんだ?大丈夫か?!
兄貴が洛軍に「叉焼飯は食ったか?」って声かけるとこ、めちゃくちゃ優しくないですか?声も、顔も、全部……多分もう、分かっていたんだと思います。借用書の名前とかから、もしかしたらって。思っていたんじゃないかなって……(泣き)
「奢ってやる、来い」って言われてぇですね。一生ついてく……って思ったもんな……!!
卵もつけてくれなんて言うなよってとこ、誰だよ卵つけてってオネダリしてんの!と思ったけど絶対信一だよなと思ってニッコリした。十二少も言ってたのかもしれない。良い。兄貴は「俺今日頑張ったからつけて!」って言われたら付けちゃうかもしれないのもいい。
二回目見た時は、ここまで信一の顔をじっくりみて見たんですけどなんか兄貴の真似してんのか眉間に皺を寄せてキリッと真面目な顔して洛軍に対してて良いんですよね。
叉焼飯を兄貴が奢ってる後ろにぼんやりと信一がいるんですけど、龍兄貴を見つめながらもガツガツと飯食い始めた洛軍見て笑っちゃったとこ好きすぎる。そこから眉間のしわが無くなるの、めっちゃ良かったです。無理してキリッとした顔してたんかなとか思って……「良かったら着ろ」のとこでようやく名前を聞くのも「兄貴が認めたなら、俺もようやく緊張解くぜ」って感じがして〜!!愛……
龍兄貴が「開いた扉」に洛軍が入っていって九龍城の一員になったんだなって印象づけられるシーン……えも……
語り尽くせないからテンポ上げてくんですけど、紙切れにするとこの信一めっちゃ動きかっこよくて好き……っ!四仔がノリノリになってんのに後から後悔するのも本当に可愛い男だなって思う……初めて共闘したのに息ピッタリな所で4人ともビビっときたんだろうな〜麻雀するとこも可愛い!
信一は兄貴の真似して煙草吸い始めたのかな、十二少はヤク中だったのを救って貰ったって言ってたから煙草の代わりに飴?とか舐めてるのかな、酒も飲んでなかった?酔ってなかったしな……いや、酔った虎兄貴の世話しなきゃいけないからかな、愛だな……!虎兄貴が「無事に帰れ」「俺の世話が残ってる」って言うとこで(ぐぅ〜!!!!)っとなり気を失いそうになった。凄い、凄い世界だ……龍兄貴の死後、生かすために自分の傍から遠ざけて……ううう……虎兄貴の心を思うと気が狂いそうだ……死んだってことにしてさ……死んだってことにして自分を納得させようとしてたのかも……
カラオケのシーンの信一、めっちゃ好き。可愛い。でも、取り壊されたあとの未来の話をする所、切なすぎた。ボスにはなりたくないって言うのも、切なかった……兄貴と一緒に居たかったよな、ずっと……!いつまでも一緒にいてくれると思ったよね……でももしかしたら、兄貴の具合が悪いのを知っていたのかもしれない。だから明るい姿を見せていたのかも、だから理容店で兄貴が寝ても一緒に居たのかも……嫌だよ〜っ!!四仔に「誰にも言うな」って言ってた兄貴、ズルいよ……
話が飛び散ってて申し訳ないんですけど、龍兄貴が話を誤魔化そうとする時お茶すすめるの可愛いなって思う!!お茶入れるの上手なんかな……だったら尚良……と同時に若手を守ろうという意識が感じられて、グッときてちょっと切ない。
洛軍は秋兄貴と闘って、あわや刺し殺す!て時に出てきて吹き飛ばした龍兄貴だけど、私では推し量ることの出来ないほどの辛さというか気持ちぐちゃぐちゃだったろうなと思い……うう……ここから怒涛すぎて1回目展開に振り回されるばかりだったけど二回目は少し落ち着いて見れた!
信一の腕を強く掴んで「任せたぞ」って言う兄貴、それみてやばいと思った四仔もめっちゃいい。残された時間が少ないの知ってるからこそ、ここで死ぬ覚悟かもしれないと思ったんじゃないかな……
その後の信一と手を握り合うシーン、私は何度も見ても泣けるんですけどぉ……!!「お前がボスだ」って言われて何言ってんだ!みたいな顔してる信一、切ねえ。切なすぎ。
しかもその握られた手の指、この後切られるんですよ!?やだあ〜あの時握ってもらった手の強さ、感触が、体温が、忘れられないのにもう指無いんだ〜!!!ああああ王九〜!!!!
洛軍が海の家に来て、麻雀して夜が明けた時の海を見つめる信一は「お前がボスだ」という言葉とか「任せたぞ」という言葉と兄貴の体温を思い出してたのかもしれない、ということにしたいオタクの妄言なんですけどこれは……
龍兄貴が扉を守るとこ、ほんとに一回目は「兄貴死んじゃうの?!」で落ち着いて見れなくてセリフも覚えられなくてヤダヤダ!ってなっていたので二回目でようやく噛み締められた。そして号泣である。
人はいつか死ぬ、だけどお前らはまだ死ぬな、生きろよって言うのずりーよ……あとボスなら冷静になれっていうのもずりい、優しい、信一も駄々こねてたけど生き延びろって言われて直ぐに「行こう」って言えるの凄い
もう無理すぎてまだやっぱり朧気だ。思いを未来に託す龍兄貴が眩しい。
海の家のとこ。麻雀やって、牌をぶん投げて「一つでも欠けたら無理だ」って言うとこ!!四人の話をしているようで本当にエモーショナルだった。3人だったから負けた、四人なら出来るって感じがして……
その後のバトルは言わずもがな最高で、王九の炭食べシーンもいいし謎の︎👍🏻 ̖́-サインもいいんだよな……クソお茶目……
というか、大ボスと王九もすれ違ってて切ない。きっと王九も大ボスが大好きだったはずなのに、どこかで思いがすれ違ってしまったようで……秋兄貴を監禁するとこの大ボスの表情が「こいつマジ?」みたいな顔してるのか辛かった。最後まで王九は認めて貰えなかった。他の兄貴の手下みたいに、褒めて欲しかったよね?って思う……そんな事ないのかなあ。
負けるのも勝つのも一緒だ!って信一が言い放つとこ、ぐえ〜!!!良すぎる!
片方しか生き残れないのか、と言っていた兄貴世代からの交代というか夜明け何でしょうかこれが……それがこの世代の強さであって、弱さでももしかしたらあるのかもしれない。糸の切れた凧を見つけ出せるか、というのと同じで四人がこの先上手くいくかどうかは分からないんだよな……それでも若手に未来を託したい上の世代とそれを素直に受けとって新しい時代を築いていこうとする若手の想いのやり取りの話だった……あーあいい映画だなぁ。
最後信一が「変わらないものもあるだろう」っていうとこも、そういう受け継いだ思いは変わらないぜって言ってるようで……良かった。
エンドロール。エモい歌も涙を誘う。
後日談なのかな?と思ったんだけど、信一の指があるから、龍兄貴がいる頃の九龍城の日常なんだと思うと涙が止まらなかった!!ずるい!
こんな街が、人達が、私の産まれる前に存在していたのかと思うと謎に胸に熱いものが沸き上がり……涙がこぼれる……!
最後もみんなでテレビ見て、みんな笑ってて、そのままゆっくり暗くなってくところが……もしかしてこれって龍兄貴の走馬灯なのか?と思ってしまって(勝手に)ボロボロと泣いた。
龍兄貴、どうして陳占と仲良くなったんだろう。上の世代の因縁とか争いに巻き込まれて、親友殺さないといけなくなって、辛かったろうな……だからもうこんな事終わらせたいって人一倍思ってたと思う、優しい男……ウエーッ!
その他細かい好きなとこ!
陳占のヒゲ剃るとこの龍兄貴の声色!めちゃくちゃ弾んでたし、語尾が伸びてる感じがすっごい優しかった。現在軸では聞いたことの無い声色だった……マジで仲良かったんだろうなと思う。
ウィンストン吸ってんのもエモすぎ。甘いもの好きだからかな……
あと、叉焼飯!作りました。
めっちゃくちゃ美味しかったです!どのレシピ見てもきび砂糖と書いてあって、さすがに家にねぇわ、この為だけに買うのもな……と思ったんですけど……紙切れにされたおっさんサトウキビ食ってた!!!と思い出して買った。きっと地元の味に近づくのに必要だと思って……正解でした。コクがあって美味しかった。腹ぺこで食べたら泣くと思う。卵もつけちゃったよ兄貴!
王九の話!なんで炭食うんだろ?って一緒に見たフォロワーと話してたんですが……後から剣を飲み込むシーンに説得力というか、炭食えるんだし剣も飲めるよな……効き目ないよな……を一旦強調するため?!とか思った。急に食べるよりは「アチアチの炭食ってたもんな?!」になる方がいいかなって……でも服も硬直してるのはどゆことなんですか!?
あと四仔が洛軍担いで運んでる時にスライディングキックするとこ、マジでゲームすぎた。あれって現実の人ができるんだァ……笑
語り尽くせない!!
多分まだ書きたかったことあると思うんですけど一旦これくらいにしといてやるよ……ということで終わります。本当にめちゃくちゃ良かったです。アクション映画としても青春映画としても……あと単純に顔が良すぎるよ〜!!
よし、今から気合を入れてパンフレット読みます。また3回目の視聴感想でお会いしましょう。