ここ最近の日記は具象すぎていけない。いけないということはないが、しかし、具象をやりたくて日記をつけているのではないので、目的から逸れない努力はしたい。
舌の根も乾かぬうちに恐縮だが、ついに分厚い靴下を買った。あたたかい。福音だ。
装飾的な文体が好きだ。しかし、その自重で沈むことなく、遠くとおくへひゅーんと飛んでいくようなテキストであってほしい。鳥の翼の造形美と似ているかもしれない。飛ぶための形、風切羽の、鋭くもやわらかく波打つシルエット。
それでいうと、一昨日の文章はまるでダメだ。重たすぎる。語末が研がれていない。惰性で選んだ語ばかりが並んでいる。あとから読み返したときに、自分がうれしくなることばをもっと見つけられたはずだ。
私の文章は第一に、私をよろこばせるために書かれている。ということを、忘れないでほしい。私には。