E-inkタブレットは良い

みをう
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公開:2026/4/4

 電子書籍が苦手だった。漫画であればまだ読めるが、小説などの文章は目が滑るし、まったく頭に入ってこない。目の疲労感も強く、頭痛まで起きるほどだった。何度か挑戦してみたが、一冊読み切ることは一度もできず「電子書籍は私に合わないんだ」と諦めていた。だが、ある本を読んだとき考えさせられたことがある。なんらかの理由で紙の本が読めなくなった場合、私は読むことを諦められるのか?

 無理だった。私はとにかく読むことが好きなので。ほかにも娯楽はある、とは思えなかった。ならば「まったく無理」を「ちょっと無理」ぐらいにはしておきたい。紙より負担はあるがまだ読めるぐらいになりたい。そう考えて「電子書籍を読みやすくする方法」を調べ、E-inkタブレットを購入してみた。

 これが……と~ってもいい! すごい! ディスプレイが違うだけでこんなに読みやすくなるんだ! やはりディスプレイの無機質な冷たい質感は残っているが、限りなく紙に近づけられている。読む速度は流石に紙より落ちている気がするが、スマホで読んでいたときの疲労感はほぼほぼない。なによりも様々な本へのアクセスが手軽になった、というのが私にとっては良かった。

 外に出るとき、本ってどうしても数多くは持ち歩けない。私の場合は多くても三冊ぐらいだ。それも分厚い本は選べなかったりする。そしていざ読むぞと思って開いても「なんかこの本の気分じゃないな」となってしまって、閉じてしまうことも少なくない。電子書籍なら何冊でも持ち歩けるし、気分じゃなくても別の本を選べる。

 結果として読む冊数が増えた。今月になって実用書を三冊読んでいるし、今小説を一冊読んでる最中である。「ちょっと無理」ぐらいにしたいと思っていたが、「全然いける」になった。

 もちろん電子書籍がいけるからといって、紙の良さが減ったわけではない。どちらも上手く気分に合わせて使って、今日も今日とて文章を啜って生きたい。