休日は、ほぼ毎度昼寝をしている。
どこかに出かけていない限りはベッドの上で日中は過ごしているので、眠気という眠気が集まっているのだろう。身体の疲れを癒すために車でどこかに行かなければならない本末転倒さが田舎にはある。これは嫌味でもなんでもなく、遠くに行きたくないだけの生来の引きこもり性分がそう言っているだけだ。起きているより寝ている方が失敗が発生していないので、私は安心できる。
だが最近、覚えられる夢を見るようになって困る。人間が、アイドルが、私の涙が、悪夢が、現実の如く襲いかかってくる。目覚めれば現実ではないと教えてくれるが、疲労と現実の時間が微睡を連れて私を再び眠らせてくるのだ。良いシチュエーションだったな、と思えば何かにメモを取って残しているが……。
眠れば現実がやってこないはずなのに、ひどい夢を見て「現実じゃなくてよかった」と胸を撫で下ろす矛盾の中で今は生きている。