元気なので、カリスマの話をする。最近、新曲が出た。
ファンが「変なコンテンツ」と称する本当に変なコンテンツこと、カリスマ。個性の強すぎる七人の男がシェアハウスで日常を送る映像メディアコンテンツで、個々人のキャラソンはかなりしっかりしたモチーフがあるのに、七人が集合する曲だけは必ず童謡をサンプリングした曲になる。なんで?
キャラクターの話や曲については各々で聴いてもらうとして、カリスマの話を以てして「郷愁」なんてタイトルをつけた理由を書く。先に置いた『カリスマジャンボリー』からものすごく嵐の味がするのだ。
アイドルグループ、嵐。この記事の共有先の皆様は知っていると思うが、私は人生の長きにわたって嵐が好きだった。現在ではあの頃の熱狂はほぼ無いに等しい。だが、最後のライブを画面の向こうから見届けて、「ありがとう」と泣いたことは記憶に強く刻まれている。これ以上には絶対に出会えないだろうとすら思うほどには、嵐は私の中で唯一無二の存在だ。そんな感情を片隅に抱え、たまには取り出しながら過ごしている日々の中でカリスマに出会い、「なんだこの変なコンテンツは」と言いながらこれを眺めていた。
『カリスマジャンボリー』が投稿され、「これはさすがに『ジャンボリミッキー』やんけ」とポリゴンでなめらかに動くキャラクターたちを見る。そしてインターネットミームにまみれた映像に笑う。その時はそれだけだった。
しばらくして急に「嵐の味するわ」と気づいた。エウレーカ。
サビのメロディーラインから懐かしさを感じるのか、「あの時覗いてくれてありがとう」や「出会えたことを祝おうよ」にそれを感じたのか、今では完全に“そう”としか感じられなくなっている。ライブで「お手を拝借」する系の曲にしか思えない。
お祭り感と5人でのわちゃわちゃ感を思い出して、勝手にノスタルジーを感じてしまうのだ。カリスマってそんな近いコンテンツだっけか。アイドルブレイクしたから、あながち間違いないのか?まあ、あれは光GENJIとか少年隊のそれだが……。
『カリスマジャンボリー』が嵐の楽曲に似ていて何か支障があるわけでもない。ただ、「ラップバトルブレイクも『COOL&SOUL』だよね……」とか「キャラクターとかキャラソンもダブって見える部分が出てきてしまった もう終わりだ」など考えて自滅するオタクが誕生しただけである。そうして、私が懐かしく感じて少し泣いてしまっただけの些細な話だ。