なつかしいメロディが耳をくすぐって吸ってないのに煙草の匂い煙を呑むときだけ遠ざけたいひとのかわいいおねだり 勝てたことなし頭痛から花が曇るか 花曇りゆえに頭が痛むのだろうかまだ何も言わないうちにどうぞってあなたが僕のお薬と水うすら桃いろの錠剤飲みながら春だと思うからだで融けるこめかみをおさえる白い指先になりたいんです独占欲でもお姫さま抱っこで歩く真ん中の道 鳥居ほど染まるあなただ短歌都まなつ自創作。短歌・詩歌。