あの映画と胃と時々ワタシ

miyamayama
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本日があの映画ことTHE FIRST SLAM DUNKの円盤発売日のため、自分のための備忘録として書く。恐らく自分語りばかりだしバカ長い。

総括すると「胃の不調をTHE FIRST SLAM DUNKで乗りきった」である。これ以上のことをこれ以降の文章を読んでも得られない。人に読ませるためではなく、あくまでも私が私のために吐き出す文章であることを念頭に置いてもらいたい。

ただTHE FIRST SLAM DUNKはすごい映画だということだけ覚えてこの画面を閉じてください。そしてあわよくば見てください。円盤出たから。オタクに見たいって言えばきっとオタクは喜んで貸すから。

胃の崩壊

はじまりは昨年の5月まで遡る。GWに帰省したのだがアホほど寿司を食べた夜があった。おそらく2人前ほど食べた。食いすぎた自覚があるほど腹がパンパンだった。その日の夜は胃の不快感で夜中に何度も目覚めた。普段の私は寝つきが爆裂にいいので夜中に目覚める時点でかなり体調悪めの兆しなのだが、その時は気付いてなかった。

その日を境にご飯を食べた後、胃が痛むようになる。飯食う→胃が痛い→横になる、のルーティンを数日続けたあたりでやっと「最近胃の調子悪くないか?」と気付いた。遅過ぎ。食べる量を減らしたり、雑炊といった胃に負担がかかりにくそうなものを食べても痛むので、すぐ消化器内科の予約をした。太田胃散は箱で買い、毎食後かならず飲むようになった。それ以降飲みすぎて飲むのが上手くなった。

スター状態(胃はドクロ)

消化器内科は土曜日の昼頃で予約だった。

当時マリオの映画が公開中で、TLに流れてくる感想がどれも高評価だった。病院行く前に見るかと朝イチのチケットを取る。自分以外親子連れで少し恥ずかしかったが映画はめちゃくちゃ良かった。マリオとドンキーコングの関係性がかなり良かった。アマプラで見れるっぽいので見たほうがいい。見てよかったなあとマリオがスター取った時に流れる音楽を脳内BGMにして、ウキウキで予約していた消化器内科に向かった。

が、ここで想定外のことになる。てっきり私は病院に行けば原因解明・薬処方・完治の流れになると思っていたが「じゃあ胃カメラやろうね」だけで診察が終わり、消化不良な結果で終わる。(消化器内科だけに)

一旦そのまま帰宅したがどうにもモヤモヤが残ってる、かつ、マリオの余韻とスター状態をまだ引きずっていたため「このまま土曜日終わらせたく…ないよ!」と自分としてはかなり前向きな思考でもう1回行動をすることを決意する。

脱線するが、私は人が好きなことを熱く語ってるのを見たり聞いたりするのが好きだ。アメトークの漫画の〇〇大好き芸人回とか大好き。その漫画を知らなくても、知ってる人たちが面白そうに楽しく話してるのを見るとなんだか嬉しく楽しい気持ちになる。語れるっていいなあと思う。

数日前に上記動画を見て楽しい気持ちになり、かなり見てみたいなという気持ちが膨れていた。なので見るなら2回行動出来る今しかないと夕方に上映予定のTHE FIRST SLAM DUNKのチケットを取ったのだった。ここ、ターニングポイントです。

凄いものを見た

THE FIRST SLAM DUNKをみた結果、爆烈に泣いた。生まれて初めて、映画館で泣くという実績を解除した。誇張表現ではなく、マスクの下がビシャビシャだった。特にゴリ関連とラストのシーンで泣きまくった記憶がある。ビシャビシャの顔のままシアターを出て、トイレで鼻を噛んだ。

トイレでズビズビと鼻を噛みながら、ただひたすら「凄いものを見た」と思った。実は人生でSLAM DUNKを読んだことがなく、今回の映画が初めてSLAM DUNKに触れる機会だった。桜木花道・流川楓の名前は知っていたが、桜木が主人公なことを知らないレベルだった。「これSLAM DUNKだよな」と自信を持って言えるのが、諦めたらそこで試合終了ですよというセリフだけだった。でもネットミームレベルの知識で、誰に言われたセリフなのかも知らなかった。

映画カラオケ行こ!の感想でも書いたが、私はおそらく原作を知ってる映画見ることへの相性が良くない。あのシーンをこう変えたのかという差異へ脳のリソースを使われてしまい、雑念が入った状態で映画を見てしまう瞬間がある。

だがTHE FIRST SLAM DUNKに関しては予備知識ほぼゼロの状態だったため、余計な雑念が生まれず、フルキャパの脳で本作を浴びることが出来た。これは本当に自分にとってラッキーな事だと思う。脳が焼けた。その日から私はLOVE ROCKETSと第ゼロ感を聴きまくったし、ふとした時に映画の内容を思い出して涙ぐむようになった。ここから私の生活は一変していく。

胃 VS スラムダンク

下記が体重の増減の変化である。GW寿司からガクンと落ちてる。

もう雑炊だろうがゼリーだろうが何食っても胃が痛んでた。そのためそもそもの食う量がめちゃくちゃ減っていた。朝から胃が痛むと最悪の日になるので、固形物は夜しか食べなくなった。雑炊とセブンの豚しゃぶサラダを炭酸水で流し込んでた気がする。たまにグラタンとかドリアとかも食べたような食べてないような。全く覚えてない。途中から絶対栄養足りてないなと察して、朝はプロテインを飲むようにする。飲み物だけだと比較的胃は痛まなかった。プロテイン飲んでるから必要栄養素は足りてるやろという謎の自信を持ってた。

朝はプロテインと白湯を飲みつつ、お湯が入っていてあたたかい電気ケトルを抱きしめながらTwitterを漁りまくっていた。胃の痛みをTwitterで検索しまくることで紛らわしていた。この頃の私はもう完全にハマってるんだけどこんなにハマるという経験が久しぶりすぎて自分の勢いに戸惑っていて、ファンアートや人の感想をふぁぼした後に毎回心の中で「たすけてください!」と叫んでいた。

耐え難い胃の痛みを、マジでSLAM DUNKへの熱だけで乗り切っていた。両者はずっと拮抗し、次第に胃の痛む頻度は減っていった。そして映画も終演したのだった……。

見るだけじゃ耐えられずついに自分でもファンアートを作成したり、東京に行ってジャブジャブに金を使うことになるのはまた別のお話……。(このまま書き続けると永遠に完成しない予感がしたので端折った)

THE FIRST SLAM DUNK、円盤発売中!

そんな体調不良により折れそうな心を支え続けたTHE FIRST SLAM DUNKが今日ついに発売した!映画館の大きな画面と大音量で見れないのは残念だが、自分の好きなシーンを、好きな時に、好きなだけ見れるので嬉しい。今もテレビで流してるのだが、何度観ても胸が熱くなる。かっこいいシーンありすぎ。

2月現在、胃はほとんど痛まなくなった。でも食べすぎたりすると前より胃がもたれやすくなった気はする。これは普通に年のせいかも。体重もあんまり戻ってないが、体重計に乗って「さすがにこれはヤバい」という思ってた激低数値からは多少増えたので良しとする。

まだ見たことない人が、円盤発売のこの機会にSLAM DUNKに触れてくれることを、弱った胃と共に強く祈っている。