3月になった。ひかりがやわこい。
春の事は嫌いではない。けど、苦手かもしれない。色々な事が蠢き始めるから、忙しなくなってくるから、でものんびりしてたい心持ちだから。かもしれない。よく分からない。
好きでいたいし、ありたいし、なりたい、と思う。
春の花は好きだ。チューリップとか。
夫を見送ってからカーテンを開けたら、まだ日が昇っていなかった。山の向こうから太陽の上がってくる気配がするから、少し待つと眩い光の欠片がでてきた。
同時に、サンキャッチャーを通して部屋の西側に小さな虹が出始めた。
眩しい欠片がだんだん大きくなっていくのを、とてもありがたいという気持ちで見ていた。
あっという間に山からまんまるい太陽が生まれでた。体感1、2分くらいだろうか。実際の時間はもっと短いのかもしれない。
太陽をずっと見る事が出来たら良いのになあと思った。
空が青い。天気が良い。
久しぶりに歩きに行った方が良いのかもしれない。迷う。
ずっと寝てたい。やはり春は苦手なのかもしれない。
でも、同じくらい、好きでいたい気持ちも、心のどこかに、やっぱりある、のかもしれない。
おはよう。