4.8秒あったろ!? 反応と考察が遅ぇ!
チー付与読んでると「反応と考察」という概念、すごい大事だな~って感じる
特に半グレ編になってからは各陣営のキャラたちが生き残りをかけて状況を分析して作戦を立て、対峙した瞬間には素早く判断を下していく。この本気度が気持ちいい
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それとは真逆に、最近読んだ小説がこの反応と考察が鈍すぎてめちゃくちゃイライラしてしまった
冒頭に宝飾店で窃盗事件が起きてその捜査をするんだけど、金庫を開けるには暗証番号と指紋認証が必要になる。指紋登録をしているのは店長とマネージャーのみ。いったいどうやって盗んだか?
聞き込みをすると事件前に警備会社の制服を着た人物が来て点検のために店長に金庫を開けさせたという。ならば番号はそのときに盗み見ることができたはずだ。では指紋認証は?
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店長に詳しく聞くと、点検後にはクリップボードに載せられた用紙にサインをしたとのこと
「特に思い当たることはありませんが、そういえばサインをしましたね」「その板の材質はアクリル板だったんですね」「はい。刑事さんそれが何か…?」「それはどういう持ち方で?」「えっとこんな感じに…。刑事さんこれはいったい?」「クリップボードを持っているとき、あなたの親指は上の面、それ以外の指は裏の面だったんですね」「はい、誰だってそうすると思いますが…」「わかりました。ご協力ありがとうございます」
同僚「おい、もういいのかい?」「クリップボードがどうかしたのか?」「俺も警備会社が怪しいと思うけど、暗証番号は見れても指紋認証がねぇ~~~…」
「ハッ、まさかクリップボードに指紋が…??」
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もうここまでのやり取りでaudibleで20分くらいやってる
反応と考察が遅い。遅すぎる。どうなってんだ
この説明だと簡潔に見えてしまうかもしれないけど、聴いてるとめちゃくちゃクドかった。それが警察の念を押した捜査という演出ではあるのかもしれないけど、店長はともかく同僚も全然分かってないのが気持ち良くなくてしんどいな~~と感じてしまった