ちょっと前に早稲田大学の研究で「わずか40秒の運動で身体に起こる劇的変化」というセンセーショナルな見出しがネット民たちの心を揺さぶった
高齢男性が比較的多いと思われるはてなブックマークでは2000件近くもブックマークがつく大人気ぶりを博していた
人によっていろいろな反応されてるけど、ざっくりまとめると「どのくらいの運動なのか分からん」といったところから「中年がいきなり全力運動すると死ぬぞ!無理するな!!」という心配が多かった
ただこれはランニングをやっているとだいぶ分かりみのある話題で、基本的にゆっくり長くジョギングしていれば走れるようになるけど、週1くらいで短い繰り返しの全力走(インターバルトレーニング)もやるべきと言われている
故小出義雄監督の著書「マラソンは毎日走っても完走できない」ではタイトル通りそういった高負荷な運動を取り入れる必要性を説いている
要は最大酸素摂取量(VO2max)が向上するほどランニングのパフォーマンスが上がってくるけど、それを高めるためには普段のジョグだけではなく全力の負荷をかけないといけない
(ただここで言う全力とは短距離走のようなダッシュではなく、一定の時間・距離をペースを落とさずに追い込み続けられるスピード)
けどねーー。これガーミンのウォッチでもおすすめメニューとしてサジェストしてくるんだけど、キロ3分45秒ペースの1分走を7回もやんの!!?ってなって、まあ最初は何回か言われた通りやってたんだけどやっぱしんどくてつらいので全然やらなくなってしまった
なので、だいたいキロ5分前後で5-10kmくらい走るということばかりやるようになってた
で、そうして無酸素運動を全然してないとやっぱトレーニングのバランスが悪くなってしまう。どうにかしたいけど、やるの億劫だな~~って思ってた
そうしたところに前述の論文では20秒x2だけやればVO2max向上するよということなのでそれならやれるかもって思った
(研究で用いたのは自転車エルゴメータでのスプリント走なので厳密にはランニング運動では無いのだけれど)
コメントで自転車での全力走とはこういうものと紹介されてた
トレーニングメニューとしては任意のウォームアップとクールダウンを挟み、研究と同様に『20秒の全力スプリントを160秒の休憩を挟んで2本』という内容を設定した
実際走ってみたところこんな感じ
普通のインターバル走とは違ってペース配分を考えない短距離走のような全力ダッシュをしたところキロ2分半くらいだった。ジョギングのちょうど倍ほどのスピードになる。時速24km、100m15秒。20秒間走ると130mちょいの距離
息がめちゃくちゃハァハァして160秒の休憩時間でやっと落ち着くほど
普段こんなペースで走ることはまず無い。けど手足を思い切りぶんぶん振れるのでまあ面白いし短時間でやりきった感はある
20秒x2なら確かにやりきれる。コスパ・タイパがいい。そして終わったあとはハチャメチャに疲れる。確かに30分走くらいの効果はある感じする
でもやっぱランニングだと危ないかもこれ。コケたりしたら絶対怪我するし、普段走ってない人だといろいろ身体痛めそう
「わずか40秒」ではあるけれど、ウォーミングアップは必要だし全体で2,30分かかりそう。とはいえ何回も繰り返すインターバルトレーニングがこれだけで済むなら楽な気はする。しばらくやってみたい
5回くらいやったらだいぶ無酸素運動が向上してバランス良くなってきた
ガーミンでのVO2Max値はランニング始めてから徐々に向上してきているけど、この全力走でもっと伸びるようになるのか確認したい