先週の日曜日、近くの映画館で、「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」のライブビューイングを見てきました。
1年前に東京ドームライブが発表されたときには、「自分は最近ラジオ聞けていないし、ドームまで行くほどじゃないかな」という熱量でした。実際、それ以降もあまりラジオは聞けてないし、ユーチューブに上がっていたイベント関連の動画もそこまでしっかり追えてませんでした。
開催直前になって、ライブビューイングが近くの映画館で見られることを知り、近所で見られるなら、と映画一本見るくらいの気分で妻の分と2席取りました。
ライブビューイング当日映画館に着くと、多くのオードリーグッズを身に着けた人々がいて、オードリーのラジオを聞いている人が身近にこんなにいるんだな、と不思議な気分になりました。
オードリーのラジオは普段、家で一人家事をする時に聞いています。オードリーの2人が今週起きたなんでもないことを話したり、学生時代のことを話したりしているのを一人で聞いていると、知り合いが喋ってるのを横で聞いているかのような、その話に登場する人々も知り合いの知り合いかのような、そんな感覚を持っていたのかもしれません。
ライブビューイング会場は数多くあるので、この映画館に来ているのはおそらく数駅で来られる範囲の人々が多いはず。うちの近くだけでも、こんなに多くの知らない人たちが聞いているんだ、というのは、頭では理解できるけど直感には反する不思議な感覚がありました。
ライブが始まると、ラジオでよくネタにする「フィールド・オブ・ドリームス」のオマージュ映像ととも若林が、「メジャーリーグ」のオマージュ映像とともに春日が登場。「フィールド・オブ・ドリームス」は見たことがありますが、「メジャーリーグ」は未履修だったことを後悔。
会場の真ん中に用意されたラジオブースを模したセットに2人が座ると、毎週のラジオと変わらないトークが始まりました。
若林のトークゾーンでの、「体力づくりのために自転車を買ったけど行く場所がなかった。目的地が欲しくてウーバーイーツの配達員を始めた。目的地ができると、モノクロだった世界に色がついて見えた」という話が印象的でした。
なんとなく本を読んだりコードを書くよりも、「こんなアプリを作りたい」とか「明日のこの作業に活かしたい」みたいな明確な目的がある方が、モチベーションも内容の理解度も高まる、みたいなことは確かに体感したことがあります。
サプライズ登場した星野源と若林の歌とラップのパフォーマンスも心を打たれました。二人の対談番組「LIGHTHOUSE」も一人家事をしながらひっそり見ていたましたが、同じ阿佐ヶ谷でくすぶっていた2人がお互いに共鳴して生まれた曲が、大観衆の前で披露されているのを見るのは感慨深いものがありました。
過去のトークを聞いていないとわからないハイコンテクストな要素も多いライブだったので、ラジオを聞いたことのない妻には時折「この人はショーパブの先輩でね、」とか「これは同じ事務所の芸人さんがやってるラーメン屋でね、」と補足しながらの鑑賞でした。「だが情熱はある」のドラマは一緒に見ていたので、楽しめた部分もあったようです。
イベントが終わって会場から出ると、別のスクリーンからも観客が出て来ました。ライブビューイングをしていたのは、私が見ていたスクリーンだけではなかった。思ったよりも更に多くの埼玉在住リトルトゥースと、このライブを共有していたらしい。
最近聞けていなかったオードリーのオールナイトニッポンですが、また2人の話を聞いてみようかなと思った、そんな日でした。