ペーパーナプキンには様々なデザインがある。サイズも色々で、好みのデザインを見つけるとつい買いたくなってしまう。
使い方の自由度が高いのも良い。お裾分け用にお菓子や果物を包んだり、出先で皿の代わりにしたり。私は器を収納する際の緩衝材として使うことが多い。新聞紙やキッチンペーパーだと味気ないが、ペーパーナプキンだと「気を遣っている」ような感じになるから不思議だ。
私が好んでペーパーナプキンを買うようになったのには理由があって、今日はそのお話。
昔、知人のお宅に招かれ、食事をご馳走になった。知人はテキパキと料理を作り、テーブルを整えていった。微力ながら私も手伝った。
私がモタモタとサラダの為のきゅうりを切っている間、知人は「ごはんを美味しくする魔法」と言いながら、人数分のペーパーナプキンをテーブルに敷いた。ランチョンマットではなくペーパーナプキンだったのが私には新鮮で、割と激しくびっくりした。
料理が全て完成し、皆で食卓を囲み、美味しく食べた。確かにペーパーナプキンは食卓を彩るのにひと役買っていた。無地とストライプと2種類のペーパーナプキンを重ねて使っていて、センスがあるなあと感心した。
食事が終わり片付けを始めた時、私はまた激しくびっくりした。
テーブルに敷かれたペーパーナプキンは、てっきりゴミ箱へ直行するものだと思い込んでいたが違ったのだ。
食器などが片付けられ、テーブルの上にあるのはペーパーナプキンだけになった時、知人は掃除用スプレーをテーブルに吹き始めた。そして「これで拭けば改めて拭く必要が無い」と言って、ペーパーナプキンをガーっと動かしてひとまとめにしながら、テーブルを綺麗に拭き取っていった。これには大層驚いた。用済みになったはずのペーパーナプキンに、まだ用途があったのだ。
このことがあってから、私はペーパーナプキンを見つけると、足を止めて物色するようになった。食事の度にペーパーナプキンを使い捨てるのはもったいなくて出来ないが、特別な時は敷いて楽しむこともある。その時は必ず最後のテーブル拭きにも使って、お疲れ様!とゴミ箱へポイ。