今日、久々に傷つく事を言われて悲しい気持ちになったと同時に、前ほど怒らなくなった自分に気づいて、「あ、自分成長してるのかも。」と思った出来事があったので、この話を書こう。
私は昔っから、周りが引くくらい素で馬鹿発言したり行動しがちで、幼少期時代、そんな私にイラついた父親からは怒鳴り散らされて育ったもんだから、要領の悪い自分が大っ嫌いだった。けど、ある時から、運良くそんな自分を受け入れてくれる環境や人に出会う事ができたおかげで、いい意味での「底辺キャラ」が定着して、居心地も良いもんだから、徐々に気にならなくなっていった。
多分、元は素だったけど、いつからか自分でもそのポジションを好んで選ぶようになっていたんだと思う。
けど、社会人になると、その「底辺キャラ」は「仕事が出来ないやつ」という認識に変わり、周りからの評価も良い方ではなかった。
新卒で入った商社では、100年の歴史がある昭和感万歳の女はお茶酌いでニコニコしてろスタイルの会社で、自分の意見を発する事もなく、ただただ言われた事を忠実にこなすだけの営業事務として6年間働いた。
ヘラヘラしてるから、よく周りからは「佐藤さんは悩み事もなさそうでいいね。」なんて心無い事を言われることもあった。
自分に自信がないから言い返すこともできなくて、でも一丁前に悔しいと思う気持ちだけはあるから、多分、ずっと変わりたかったんだと思う。
”もっと自分の意見を発することができて、世の中に影響を与える仕事がしたい”
そう思って転職活動をして、就職したのが今の会社だ。
転職する事が決まった時に、当時の直属の上司である課長が本当に良い人で、「佐藤は1を10にする事が出来る人だから、絶対向いているよ!この場でさせてあげられなかった事が心残りだけど、応援してる!」と全力で支えてくれた人だった。
一方で、当時の事業部長から、次の転職先はどんな仕事なのか聞かれた時「大丈夫?そんな営業みたいな事できるん?」って半笑いで言われたのを覚えている。
部長はもしかしたら本当に心配してくれたのかも知らないけど、私からしたらその時は絶対に見返してやるという気持ちしか生まれなかった。
そして、今だから思う事は、自分の中に抱いている熱い感情だとか本当はこう考えているのに!そんなんじゃない!分かってほしい!伝えなきゃ!と思っていたから、多分すごく腹が立ったし悲しくなったんだろうと思っている。
前は自分と関係性がそこまで深くない人に対しても分かってほしいが強かったなぁと思っていて、ただ最近は捉え方がまるっきり変わったのだ。
「こんくらい、ちゃんと勉強した方が良いよ」「それ、ドジっ子アピール?」「いい年なんだからヘラヘラすんのやめなよ」
前ほど、こういう事を言われる機会は減ったけど、やっぱり心無い人っているもんで、ヘーキで言葉のナイフをグサグサと投げてくる人達はいる。
人間だから、最初はカチンともなるし、悲しくもなる。
でも、前と明らかに変わったのは、そこから一気に切り返し出来るようになったことだ。
「この人、自分が正しいと思ってるんだろうな。」「この人は、人の見える部分でしか人を判断出来ないんだろうな。」「否定するしか手段がない、狭い世界で生きているのだろうな。」
こう考えられるようになった。
良いんだか悪いんだかって感じではあるけど、たぶん一つ言えるのは、自分に自信がついたのだと思う。
今の会社に入って、もうすぐ3年が経つ。
今日、社長にたまたま言われたのは、「もし、みゆちゃんに圧倒的に他人にないポイントを言うとするのなら、ポジショントークをしないところかな。」と言ってくれて、すごく嬉しかった。
自分をちゃんと見て知ってくれているって事が、こんなにも嬉しい事なんだなって思った。
どんな人であっても、私が一番なりたかった自分になれるきっかけを与えてくれた人に間違いはないから感謝をしたい。
これからも成長し続けたいし、強くなりたい。