中央大学のOPACにプログラマチック・アクセスしたかった話

mizphses
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皆さんはOPACに自作プログラムからアクセスしようとしたことはあるでしょうか。

ここら辺の事件をご存知の方は、またみずさわがバカな事しとるべ、と思われるかもしれませんが、現実的にOPACを自作プログラムから、適切に取り扱う方法が現代においては存在します。そこで、中大のOPACにうまいことアクセスしていい感じにしようの会を敢行する方法をご紹介したいと思います。

そもそもプログラマティック・アクセスして何をしたかったのか

中央大学のOPACは以下のようなものです。

これはUfinityという、富士通が提供する学術情報基盤(図書館システムに限らず、機関レポジトリなども提供されています。)というもので動いており、フロントエンドについてはNetCommonsで構築されています。

※ ちなみに、このNetCommonsというのは『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の著者や「researchmap」の開発で知られる新井紀子氏のソフトウェアです。ちなみに中大OPACで使われてるNetCommons 2はかなり前に保守が切れており、バージョン3についても積極的な開発は行われていないのでセキュリティ的にはかなりあかんくないか、と個人的には思っています。

まあNC2を使ったUfinityは他大学・研究機関等でも採用されているものであり、富士通がちゃんと保守してると信じてますが。

これのUIがかなり気に食わないので、もう少しオシャレな状態で使いたいと思っていました。

そこで、自作のフロントエンドから中大のOPACを使えば良いのでは!?となって、開発を始めました。

なお、これは過去に別件(自作シラバス表示ソフト)関連で問い合わせたことがあるのですが、自由に使っていいよ〜って感じで公開されたデータ以外を使用するソフトウェアを一般に公開することを中央大学の、少なくとも経済学部事務室は許諾できない旨の連絡をもらっています。

方法 APIとしてちゃんと提供されているものを使う

私がやろうとしたのは、カーリルのAPIを使って中大のOPACにアクセスしようとしました。

カーリルAPI自体がIP毎に、1000書籍リクエスト/時のアクセス数制限なので、人力でアクセスする限りにおいてこの条件を突破するのはあまりないと考えています。(もちろん、プロキシの立て方とかによっては突破しちゃうんですが、あくまで個人利用ですので...)

ただ、これでは実現できないというのが結果としてわかりました

難関。ISBNとかがついてない類の特殊な本

私は学部学生の図書購入希望の申出に対する取扱要領に則り、自腹では買えない書籍や、こういった書籍があると学習が捗るな、と考えている書籍を大学の予算で購入してもらっています。(多数の学生が利用する資料であることという観点は怪しくないか、というのもありますが)

その中にこのような本があります。

https://ufinity.library.chuo-u.ac.jp/iwjs0002opc/BB01672031

標題および責任表示

文字の祝祭 = A celeblation of letters / 写研, 杉浦康平企画・構成 ; 松岡正剛, 武田雅哉執筆 ; ロビン・ギル英文翻訳

モジ ノ シュクサイ

これら2冊はそれぞれ1985年・1995年に出版された写研という会社が出していたカレンダー『文字の生態系』に掲載された作品をまとめた書籍です。なぜか2022年11月に再販され(噂では写研の倉庫の在庫処分と言われたりしていました)、記憶が正しければ大学に2023年2月ごろに購入申請を出したと記憶しております。

2冊セットで¥12,100とそれなりに高価であり、自腹では買えない一方で、美術資料としてはかなり価値があるものであると私は考えています。

参考までに、CiNiiによれば文字の宇宙は40館が、文字の祝祭は5館が収蔵しています。なお、中央大学は紐付けができていないようで、これらには載っていなかったと記憶しています。

これらの書籍は企業刊行書籍であり、しかもISBNが付与されていないのです。現に、CiNiiでも適切に処理し切れていない状況なので、こういった書籍をシステムに登録すると大変なことになります。

というか、中大OPACの外部連携系はそういう書籍のデータをおそらく吐かない可能性があります。なぜわかったか。

なんとCiNiiだけでなく、カーリルの検索に上がってこないのです。

なんとカーリルのAPIを使うだけでは全書籍を網羅できないことがわかってしまいました。

結果どうしたか

少なくとも事務室に怒られない方法でこれ以上やることはできないと判断したので、自分用ツールとしてカーリルで検索できる範囲を検索するというので終わらせておくことにしました。

(OPACのフロントエンド向けのAPIとか実は掘り当ててるから別にやろうと思えば使えるんだけど、流石にそれを叩きまくるのは倫理的にあかんし、なんならUfinity直接よりカーリルの方がアクセス回数の制限緩いからカーリル叩いたほうが楽なんですよね。)

そのうち気が向いたら、「カーリルで特定図書館の書籍を検索できるOPAC」とか、「パスファインダー作成ソフト」とか作ろうと思っているので、その時にまた研究し直そうかなという気分です。

以上、駄文でした。お読みいただきありがとうございました。

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