何を思い立ったのか、IELTSを受けてみることにした。3月第2週くらいに申し込んで、3月28日に受験した。
受験のきっかけ
私はそれなりに英語が得意である。自慢をさせてもらうと、TOEICはL&Rで875点あるし、なんなら大学も英語が得意だと使える「英語運用能力特別入試」というので入っている。(ちなみにこの時はGTEC CBT 1078点と結構ギリギリであったw)
しかし、TOEFLを1度受けて惨敗したきり、留学に使えるクラスの四技能試験を受けていなかった。理由としては、
金額が高いからあんまり積極的に受ける理由がなかった
私の実家が岡山なので、TOEFLを受けるには大阪の中津まで行かないといけない。
IELTSやケンブリッジ英検の岡山会場は年に数回しか開かれない。更に言うとCDI(CBTテスト)が始まったのが2020年で、制度的に厳しい。
もちろん払えるけど、そうは言ってもお金がかかるのは遠慮するところがある
モチベ的なところ
そもそも私の周りではそこまでメジャーじゃなかった(英検協会が宣伝してるな〜程度)
シンプルに英語の検定に時間を割けなかった。
中大受験のためにGTECでスコアが取れればなんとかなるので、わざわざそれらより高い試験を受ける意味もない
中大入学前はなぜかセンター試験の勉強をさせられた他、受験料の安いTOEICや(結局大3まで受けない)FEの勉強をしていた。
TOEFLが点数低すぎて凹んでた、というかその手の試験には向いていないと思い込んでいた。
という感じで、なんだかんだ受験を避けていた。
では今になってなぜ受けようと思ったのかというと、
勤め先のCoeFontは英語を結構使う。
社内公用語が英語
グローバル関係のプログラムを履修した結果そこそこ自信が湧いた。
中大から奨学金がもらえた←これが一番デカい
経済学部給付奨学金<自己推薦>で20万円もらったので、今年受けた諸々の試験代はここから出した。
という感じである。
TOEFLはちらっと前述したが、ワーキングメモリ不足気味の私には試験形式が合わない。また、TOEICは何度も受けてそこそこいいスコアを出してるので正直受けるモチベがない。(900点とって通訳案内士を取ると言うのもあるけど)ケンブリッジ英検は正直使い道がない。
こう言う理由で、IELTSを受験することにした。
試験勉強
勉強としては、正直日常レベルで少しやっただけである。
主に使用したツールはmikan(単語アプリ)とELSA Speak(発音アプリ)。
mikanは、Vocabulary for IELTS Advancedを1日1~2章目安でやった。ちょっとアドバンスド気味な単語たち(受験単語帳で言えば多分リンガメタリカクラス。大体6.5以上相当らしい)が入っていると思う。もう一個下のやつも1、2個やったけどほぼ頭に入っていたので、それよりは3~4割は知らない単語が入っているこちらをやったほうがいいと判断した。
ELSA SpeakはIELTS対策講座を購入し、7.0相当のものを1日1ユニットやった。と言うのも、ある程度は発音の綺麗さが見られると言う前情報があったため。
ただし、ELSA Speakについては日頃の発音強化以上の理由で使う理由はなさそうである。例文は非常に参考になるし、これを暗記すると言うのならお勧めするが、これをしないのであれば対策講座とかで形式を叩き込んでもらう必要があると思われる。特に、Section 2で苦戦すると思うので、Section2だけでも対策講座は取った方がいい。
その他、英検協会(というかBritish Council)でIELTSに申し込むとIELTS Ready Premiumというものがもらえる。形式に慣れるため、S/Wは1回、L/Rは2~3回やった。ただ、L・R以外に採点がないのと、実際の試験とUIが違うのでその旨理解しておく必要がある。(例えば、TRUE / FALSE / NOT GIVENは本番ではラジオボタンで選択である)
試験当日
私は11:00スピーキング受付、12:50LRW受付の日程で受験した。スピーキングだけ別日にすることもできる。
英検協会のテストセンターは八重洲口の目の前、ヤンマー東京ビルにある。八重洲口の献血センターの隣の部屋。
試験会場には時間ギリギリ、あるいは1分遅れくらいで入室しよう。会場の部屋(ロッカールーム)に入ると携帯電話等がさわれなくなる。荷物を預けたら受付のおじさんにパスポートを見せ、書類にサインして、顔写真と指紋を採取してもらう。指紋採取は右人差し指を機会に何度か押し当てる形式である。
しばらく待つように指示され、「留学ジャーナル」誌を読みながら10分くらい待っていると、スピーキングの試験官が呼びに来る。奥にある部屋に通され、そこでスピーキングが始まる。試験は録音される。試験官がThis is the International English Language Testing Systemなんちゃらかんちゃらと言い出したらスタート。そこから簡単に挨拶し、試験が始まる。
部屋は非常に綺麗で、面接官とはテーブル一つ挟んで向かい合い、和気あいあいと喋る感じ。
ちなみにIELTSだからイギリス英語で話さないといけないのか、というとそういうわけでもなく、私の "キメラティック" 東アジア・アメリカ・オーストラリア・東南アジア英語でも普通に進行する。あと勘違いして答えても、出題意図を訂正してくれる。
終わると、身分証チェック+指紋採取の後、12:50に来てね〜って受付のおじさんに言われて、解放。
会場ビルは「やえちか」で東京駅直結なので、昼食の選択肢は無限にある。結局、大丸の「まい泉」でトンカツを食べた。ほうじ茶が美味しい。
12:40くらいに会場ビルに帰ってきたが、しばらく廊下で待機。12:50になったタイミングで入場+身分証チェック+指紋採取。この時、必ず水を持って行こう。無色透明であれば何でもよく、近隣ローソンで買った天然水を持って行った。結局1Lくらい飲んだようである。名前を呼ばれたら、試験室に入る。席に座った後、届け先の書いてある紙と鉛筆が置いてある。用紙にはTRF(結果用紙)の配達先の住所・氏名を記入する紙をもらう。後日、この用紙を宛名にしたスコアレポートが届く。
この後、英語で不正行為は禁止です〜などの説明文が読み上げられ(On behalf of Eiken Foundation of Japanとか言ってたから多分英検協会が書いた文言)、試験端末へのログインが始まる。
ログイン情報は別途用紙が配られ、これが試験中のメモ用紙になる。大体A4 1.5ページ分くらい使えると思っておけばいい。(試験端末の中で電子メモも使えるので、正直リスニングでしか使わないと思う)
指示に基づいてログイン情報をパソコンに入力し、ログインする。そして、ヘッドフォンをつけるように言われ、そこから試験が始まる。説明を聞いたらリスニングが始まり、そこから流れでリーディング・ライティングに入っていく。トイレ時間はないので、リーディング・ライティングの開始直後がおすすめ。(各試験終了10分前からトイレはいけないらしい。)
Inspera Assessmentというツールを使用しているようで、2019年当時のTOEFL受験環境より便利だ。ちなみに、TOEFLは当時JISキーボードにUS配列をマッピングした地獄配列だったが、IELTSではエレコム製JIS配列フルキーボードが提供されるし、なんと記号がJIS配列である!日頃JISキーボードを使っている身としては非常に使いやすい。環境が意外と面白く、HP製のProBookをクラムシェルモードにして、試験の画面はLenovo製の21.5インチの画面で見るスタイルだった。再現されるのであれば、
画面 https://www.lenovo.com/jp/ja/p/accessories-and-software/monitors/office/62a7kar1j9
パソコン https://jp.ext.hp.com/notebooks/business/probook_445_g10/
任意の白いディバイダー
で揃うと思う。(マウスについては自信ない)
↓一部の機器と試験ソフトは変わっているが、これの3枚目が参考になる。
ちなみに、トイレに行くたびに指紋とパスポートの検査がある。また、終了後もパスポートと指紋の検査があり、これが終わったら帰宅である。
結果
意外とすぐに結果は届いた。3/28受験で、3/30の18:00ごろにeTRFが届いた。ここのRecognising organisations ~~~のハンコ欄と、背景のセキュリティ用紙部分以外は全く同じ。
紙のTRFはそこから約一週間(4/5)に普通郵便でポストインされていた。ハンコの画質が非常に荒い。どうせそんなに人数受けてないんだから読める程度の画質にするかハンコで押印するかしてくれ...
ちなみに再発行不可なので、公務員試験とかで使う人は大切に保管を。
感想
意外と形式の相性が良かった。特にエキセントリックな単語とかも出ないので、普通に受けやすいと思う。スピーキングが対面なのは正直嬉しい。これだけでも準1級の倍を払う価値がある。
受付の人の愛想は、正直悪かった。だが、別に試験を阻害されるとかそんなのはないし、試験室のお姉様方は非常に丁寧かつ日本語英語で対応してくださった。
反省としては、ライティングとスピーキングがほぼ無対策(IELTS Ready Premiumで形式だけチェックした)だったことだろう。次に受けるときは対策教室に課金してもいいかもしれない。S/Wを合わせて1以上上げれると、オーバーオールが6.5になるはずなので、選択肢が増えそう。あと3上げれると、7が見えてくる。
今後も英語学習に精進していきます。(了)