これが最終章。
前半はAI時代について。
ついこの間まで、AIは一部の特殊なシステムまたはファンタジーの世界でのみ使われる技術のようなイメージだったが、ChatGPTの出現によって、一気に身近な存在になった。
AIとどう付き合っていくかはエンジニアだけでなく、全ての人が考えるテーマだろう。私も著者と同感で、拒絶して生きていくのではなく、うまく使いながら、自分の仕事ともアラインしていきたいと感じるし、そうしないとあっという間に置いていかれるだろうと思う。
後半では日本の『批判文化』への言及があった。
事例として、COVID-19で世の中が混乱していた時にリリースされた接触確認アプリCOCOAのバグに対する日本人の反応について書かれていた。緊急非常事態の中、困っている人の役に立てばと個人で開発したソフトウエアからスタートしたアプリだったが、いくつかのバグがあり、コロナ禍で苛立つ人々からさんざんに批判されてしまった。
これに限らず、誰かを叩くことで生きがいを感じてしまう人が多い世の中になってしまった気がする。批判合戦を見るととても心が痛む。
石を投げたり、出る杭を叩きのめすことに必死になるより、感謝の気持ちを大事にしたい。これは、日常生活においても同様だ。
変化を受け入れ、自分も貢献していく気持ちは忘れないようにしたい。