昨日は寝不足だったせいか、6時半まで寝てしまう。いまにも雨が降ってきそうな空模様だったので散歩を諦め、シャワーを浴びたのち洗濯。洗濯ものを干した後、小雨が降るなかスーパーへと行き、セール品のヨーグルトとソーセージを買い、帰宅してすぐソーセージを食べ残しのおでんが入っていた小鍋にぶちこんでひと煮立ちさせる。ソーセージを1本だけつまみ食いしたところ、その肉肉しさに「うおっ!」となる。食べたかったタイプの肉とは若干違うが、持て余していた肉を食べたい欲求を解消してくれそうな味だった。
翻訳作業をどうしてもする気になれず、昨晩読んでいた資料(エッセイ集)を、今度は気になった箇所や取材に使えそうな箇所に付箋を貼りながら読み直す。好きな作家さんの作品なだけでなく、内容も面白いので、何度読んでも飽きがこない。フィクション作品も面白いのに、エッセイ作品も面白くてすごいなと感じつつ、幼い頃から希死念慮や疎外感を抱いていたこと、子ども時代にサンフランシスコに住んでいたこと、本によって人生を救われたこと、母親と折り合いが悪いことなど、自分と似通った部分も多いので、随所随所で共感してしまう。こんなこと恐れ多くてご本人には言えないが、同志のように彼女のことを捉えてしまっている自分がいる。そんな人に、また近いうちに取材できるなんて、本当に楽しみだしうれしい。
冷まして味をしみこませていたおでんを温め直して昼食。肉を食べたい欲求は完全に満たされたが食欲が暴発してしまい、プリンやアーモンドまで食べてしまう。これで昼寝なんぞしたら完全に太ると思い、横になるのを我慢する。
午後になっても翻訳作業をしたい気持ちになれなかったし、せっかく資料を読み直したのだからと、取材の質問項目をつくることにする。取材をどう切り出すか、どう話を聞くか、なかなかまとまらないので、気になったことをひとまず書き出したら、どんどん頭が回るようになり、ハイになりつつ作業に没頭してしまう。営業活動がうまくいかないことやジリジリと減っていく貯金のこともあり、もうライター業は廃業すべきかとも思っていたが、こんな楽しい仕事を手放したくないという気持ちがむくむくと湧いてきて、もう少しだけ足掻いてみるか、と自分にしては珍しく前向きな気持ちになれた。
気がついたら夕方になっていただけでなく、タバコも切れそうだったので、雨のなかコンビニへ。1日に摂るべき野菜の半量を摂取できるという焼きビーフンが200円引きになっていたので、そこまで空腹ではなかったが一緒に買って夕飯にする。家に電子レンジがないので冷たいまま食べたら、脂で口の中がヌルヌルになってしまったので、水出ししていた台湾の烏龍茶をがぶ飲みする。
食後、質問項目の順番を入れ替えたりしていると、大阪に担当書籍の刊行記念トークイベントの立ち合いに行っていた編集さんからLINEが届く。先日送っていた海外のアーティストさんへのインタビュー原稿の戻しが昨晩あり、大きな修正がなかったことを知って安堵する。また、以前に書いたインタビュー記事について褒めてくれている他の出版社の編集者さんから届いたメールのスクリーンショットも送ってくれて、ものすごく勇気づけられると同時に泣けてしまった。きっとこういうのを「小確幸(小さいけれど確かな幸せ)」と言うのだろうな。