2024年2月18日、東京・日比谷公園大音楽堂で行われた 囲碁将棋20th anniversary ZEKKEI MANZAI TOUR 日比谷野音 に行ってきた。
最初に断っておくと、ライブレポでもネタについてなにか言っているわけでもない、ただのオタクのお気持ち備忘録です。
閑話休題。野音はロックフェスの聖地らしい。何故か音楽を聴く才能が欠如しているらしくその方面はあんまり詳しくないけれど、登場して早々音楽が好きな根建さんが飛び跳ねて(物理)喜んでいてわたしも嬉しくなった。
2900人キャパの会場に開場前からたくさんの人が並んでいて、開演する頃には老若男女幅広いお客さんがいっぱいだった。
囲碁将棋を好きになったのは2010年頃だと思う。当時東京の若手ライブが無料でインターネット配信されていて、東京住みでないわたしはそれを見て知った。おもしろいけど華のある人気者ではない、でかい(185cm)文系のコンビ。そんな印象だったふたりの、奇跡的に暖かかったとはいえ2月の野音に、3時間の野外漫才単独を、根建さんの言葉を借りれば「友達と喋ってるところ」を見にこれだけの人が集まっている。それだけで泣きそうになりながら、不審者と思われたくない一心で耐えた。
それなりの古参みたいだけれど、囲碁将棋が若手のライブを卒業して見る機会が減ったりいろんなことが重なって、間5年間くらいのブランクがある。多分ふたりが仕事量的に一番しんどかったであろう時期に。だからむしろ後ろめたい気持ちがあったりする。そんなわたしですらこの有様だから、ずっと応援し続けている人の想いはどれほどだろう。
3時間、長めの休憩以外はふたりだけ、漫才だけ。休憩中?も盟友・タモンズを交えての『くだり』に20年間を振り返るラジオ放送、お客さん参加型の企画、単独で披露されたトニーフランクさんの囲碁将棋の歌と、どこからどこまでが休憩なのかわからないほどコンテンツが詰まっている。ストロングスタイルすぎる。衣装替えも幕間VTRもなく(日が暮れた後一回コートは着た)、前半後半それぞれ長尺の漫才。あまりにもいつも通りで、あまりにも格好良かった。そりゃ数多の後輩が憧れるよ。
会場入りした時に遠征して本当に良かった、とぼっち参戦のさみしさも推しに還元されるわけでもない高い交通費も吹き飛んだ。まだ何も始まってないのに満足してるし泣いてる情緒ぶっ壊れマンだった。12月に初NGK単独で泣いたばかりなのに。
ぼっちゆえに感想戦が出来なかったのはさみしかったけれど、たっくさん笑って疲れて、でも興奮していて満足感でいっぱいで、いい気持ちでフラフラと宿まで行って近くのバルで一人呑みをした。なんだか都合のいい夢みたいな出来事だったと、時間が経つほどに思う。